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初代藤間勘兵衛は明和頃に活動した人で、三代目に至って、文化期に大いに活躍した。一時期、養家を出て勘十郎をなのっていた。勘十郎の二代目は文政から天保にかけて芝居で活躍した。七代目勘十郎は、六代目菊五郎の専属振付け師である。初代勘右衛門は、四代勘兵衛の弟子で、天保五年頃から振付師となる。二代目は、七代目松本幸四郎の父で、初代の子である。九代目市川団十郎に見込まれ、活躍した。三代目は七代目幸四郎、四代目は尾上松緑である。
最初の振り付け師と伝えられる中村伝次郎を元祖とする流儀で、伝次郎は元、志賀山万作をなのっていた。初代中村仲蔵の時代に仲蔵が志賀山の家と深い関係があったため、そのころには暫盛んになったようである。