◆1.1お国歌舞伎から若衆歌舞伎目次

風流

御霊信仰は、平安京が人口や政治機能の集中によって都市として性格をつよめるにしたがって生れた信仰の形態で、政治的に滅ぼされたもの、若くして憤死した者らが恨みを現世に残して、祟りをなすものとされる。
地震や雷、疫病、害虫などが、この御霊によっておこされる信じられた。
御霊神の特徴は、手厚く祀れば、逆に多大な利益をもたらすところにあるため、祭礼は疫神送りの形をなす。
賑わしい音楽と華やかな造り物によって、疫神を誘い出し、造り物と一緒に火にくべたり川に流して、送り出す。この時に、造り物をさまざまな趣向によって、飾り立てることを「風流」と呼ぶようになった。