◆1.3江戸中期の歌舞伎目次

舞踊劇の完成

それまで、女方の専売特許のようになっていた舞踊であるが、しだいに立役にも名手があらわれてくる。中村輔五郎や市村羽左衛門が、宝暦期には浄瑠璃所作事を頻繁に出していくが、それより少し遅れて、中村仲蔵が頭角をあらわし、常磐津や富本という豊後節の隆盛と相俟って「関の扉」「戻り駕」などの名作が次々と生み出された。

 

舞台機構の革新

せり上げ
 宝暦三年十二月「けいせい天羽衣」 並木正三 
回り舞台
 宝暦八年十二月「三十石☆始」 並木正三
がんどう返し
 宝暦十一年十二月 「秋葉権現廻船語」で竹田治蔵が考案

忠臣蔵は大人気

仮名手本忠臣蔵以前 忠臣蔵物年表