●三人吉三廓初買
万延元年(1860)正月市村座初演。
作者:河竹黙阿弥
百両の金と、兄弟の恋をからめ、洒落本「傾城買二筋道」の文里、一重の情話をない交ぜにした。
文里一重の筋を抜いて、「三人吉三巴白浪」という。
万延元年(1860)正月市村座初演。
作者:河竹黙阿弥
百両の金と、兄弟の恋をからめ、洒落本「傾城買二筋道」の文里、一重の情話をない交ぜにした。
文里一重の筋を抜いて、「三人吉三巴白浪」という。
天保6年(1835)正月 江戸・市村座初演
通称:佐倉義民伝
三世瀬川如皐作。
織越家の暴政で疲弊した村民のために、将軍義政へ直訴して、成敗される佐倉宗吾を描いた作品。初めての農民劇であり、社会劇とも呼べる。悲惨な子別れ、残酷な責め場、ケレンを使った怪談。早替りやだんまり等を加えた盛りだくさんの場面。田舎源氏の美しい舞台を点描する。純歌舞伎に義太夫--チョボという--を入れたのはこの作が最初で、黙阿弥は、この手法をさかんに使った。