◆5.2江戸の歌舞伎目次

江戸歌舞伎の看板

江戸歌舞伎では、元禄時代からすでに絵画的な要素が強かったらしく、絵看板は江戸歌舞伎のほうが早いのではないかと考えられる。
江戸では、大名題という看板があり、これが劇場表に立掛けられていたが、その上部にほぼ正方形の枠が着られており、そこに芝居の絵が描かれている。

江戸の絵入狂言本は、半紙本ではあるが、草双紙と同様に外題簽と方簽が貼られている。これは草双紙の意匠をとったのではなく、絵入狂言本が草双紙に影響を及ぼしたものである。