C1 初期の子ども絵本

『初春のいわひ』
絵師:未詳
書型:小本 1冊 (希書複製会本)
出版:延宝6年(1678)
所蔵:立命館ARC 作品番号:hayBK04-0064.

 江戸で出版された子供絵本で、最終丁に大福帳が描かれており、その表紙に年の記載があることで、出版年がわかる。複製本であるが、稀書複製会本は、原本にできるだけ忠実に複製することを心がけていたため、丹色の表紙の小本「赤小本」であったと考えられる。
 内容は、正月を迎えた庶民の生活風俗を写した風俗絵本となっているが、お正月のさまざまな行事・事物を子どもに教えるのに使われたものであろう。(a.)

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