C1.1 おもちゃ絵

『伊勢参宮膝くりげ道中寿語録』
著者:広重
出版年:安政2年(1855)
所蔵:国会図書館 作品番号:000008618411

 江戸期から明治期にかけて、一枚刷りの出版物も子ども絵本と密接な関係性があった。例えば、おもちゃ絵がそれに当てはまる。おもちゃ絵とは子どもの読み物として、または遊び道具として身近に存在していたものであり、錦絵を切って組み立てて楽しむ立版古(江戸時代では組上灯籠)や双六などが含まれる。双六の例として『伊勢参宮膝くりげ道中寿語録』が挙げられ、これは日本橋から品川、川崎へと進み伊勢神宮へと参拝する道のりを双六のコマに表したものである。(浅)

  • 投稿日:
  • by
  • [編集]