E4.5 目付絵

『宝廼目付絵』
著者:不詳 
書型:中本 1冊
制作:天保年間(1830)頃
所蔵:立命館ARC
 資料番号:shiBK03-0157.

 目付絵とは、玩具絵におけるあてもの絵の一種で数多くの絵を一枚にしたものであり一人が多くの絵の中から一つの絵を記憶し、その絵をもう一人が言い当てる遊びの事も指す。江戸時代から明治までの娯楽の一つであった。テーマは様々だが子供の喜ぶものが多く、役者目付絵など特定の者を集合させる意図を持ったものも多く存在する。絵の横にその何の絵かの画題名とどの絵か当てやすいように順番に番号が書いてある形が基本形だ。
 このページには、目安と目付見ようの伝と書いてあるようにそもそも目付絵のルールが説明されており、その下に絵が連なっている。名前からわかる通り"宝"という言葉から連想されるようなものが、並べられ目付絵になっている。七福神や金太郎、米俵など、宝から連想されるものや、おとぎ話において宝として認識される打ち出の小づちなど既存の絵本や物語など多様な観点から集約されている。(Y)