E4.1 画口合(えぐちあい).

『英画口合俄』
著作者:十返舎一九〈2〉(作)、 長谷川貞信〈1〉(画)
書型:中本 1冊
出版:弘化・嘉永(1850)頃
所蔵:立命館ARC 資料番号:arcBK03-0418.

 
口合とは語呂を合わせた洒落、現代における駄洒落の様なもので地口とも呼ばれる。画口合の内容としては、特定の既存の諺や成句をお題にし、韻を踏んだ口合の言葉を絵にしたものみて、元の成句を推定させるもの。江戸時代、安永・天明(一七七二〜八九)から弘化・嘉永(一八四四〜五四)のころまで大坂で流行し、絵馬などにして寄進することもあり、日常の言葉遊びを絵にしたことで人々に広く親しまれた遊びである。
 本作では、画面上部に説明書き、下部に題材の絵とその絵に合わせる言葉が描かれている。この見開きの左側では「地獄の沙汰も金次第」が「異国の蚊帳も壁下地」と口合を出し、絵として提示されている。(a.)