B2.2 武者尽くし

絵本威武者
絵師:未詳
書型:半紙本 1冊
出版:明和(1770)頃
所蔵:立命館ARC  作品番号:hayBK02-0165.
 
 
本作は、武者尽くしに分類される。武者尽くしとは武者絵が束ねられた本である。武者の絵とその説明が書かれている。このような形式の武者絵本は、教養を得るものとして読まれ、子供向けに出版されたものも多かった。「~尽くし」は一定のテーマのもとに集められたものであり、絵が主で説明の言葉が従属している。そしてテーマ以外に各ページごとにつながりはなく独立したものが絵本に束ねられた形式となっているものを指す。また絵尽くしというジャンルは、単に読者が読むだけではなく、絵手本としても活用されていた。
 本作は武者つくしの中でもこれは前期にあたり、源義経(右側)と大友皇子(左側)が絵と共に説明されている。(Y)