まず、基本的な輪郭を彫った主版を作る。そこから色版を作成するための過程を踏む。まず、主版と異なる新しい版木を色の数だけ用意し、色ごとに色を付ける部分を彫っていく。よって、使用する色の数だけ色版が存在することになる。また、色版では輪郭線を彫るのではなく、面を彫り上げることとなる。つまり、主版は輪郭線を掘り出すが、色版は対照的に輪郭線を削ることで面を彫りだすのである。また摺の過程では、彩色の順は薄い色から順に摺っていく。また、色版ごとに彩色していくので色が重なることを避けるため、摺り上げる際に和紙の端を一定の位置で固定するための「見当」という印を版木につける。(ymd)