• 木立研究室


1  2  3

2012年2月10日

2012年冬季資料整理作業を実施しました

201202_01.JPG

201202_02.JPGのサムネール画像

 

本学所蔵の友禅図案・絵摺り資料の2012年冬季資料整理作業を実施しました。2011年夏季の博物館実習で整理作業に参加してくれた学生さんを中心に、資料の番号付け、補修などの撮影前の準備、デジタルカメラでの撮影作業などを2月1日から7日の約1週間実施しました。

2010年度からの約2年間、博物館実習受講者や文学部京都学プログラムCゼミの学生さんたちが中心となって、作業にあたってくれました。そのおかげもあり、今回所蔵資料のうち6群についてはすべて番号を付けることができました。これまでの作業で番号をつけることができた資料は1万枚を超えます。参加者の熱心な作業なしには、ここまでの成果は得られませんでした。この場を借りて感謝します。


今回の整理・調査の結果は、今後の調査活動にも反映されます。

 

2011年10月18日

展覧会がメディアでとりあげられました

木立研究室企画による展覧会「近代をのこす、つたえる -立命館大学アート・リサーチセンター所蔵友禅図案資料群の整理と活用」が、下記のメディアに取り上げられました。

・京都新聞: 2011年10月17日朝刊「和柄の魅力 西陣、友禅 モダンの美 立命大展示 明治からの図案修復」

・KBS京都: 「京都新聞ニュース」2011年10月17日 11:55~放映

 ご紹介ありがとうございます。

皆様のご来場をお待ちしております。

 

2011年10月17日

展覧会「近代をのこす、つたえる -立命館大学アート・リサーチセンター所蔵友禅図案資料群の整理と活用」開催

これまで木立研究室でおこなってきた学生参加による友禅資料の整理作業とその方法、近代資料の活用について展示により紹介させていただきます。

多数のご来場お待ちしております。

 

20111017_03.JPG 

■日時:2011年10月17日(月)~28日(金) 入場無料  9:30~17:00 *土日閉室
会場:立命館大学(衣笠キャンパス)アート・リサーチセンター 1階閲覧展示室
■主催:文部科学省グローバルCOEプログラム「日本文化デジタル・ヒューマニ ティーズ拠点」(立命館大学)・立命館大学アート・リサーチセンター
■共催:吉備国際大学大学院文化財保存修復学研究科、立命館大学文学部京都学プログラムCゼミ
■企画:京都文化研究班・木立研究室  担当:山本真紗子(本拠点PD)
■企画協力:鈴木英治(吉備国際大学大学院 文化財保存修復学研究科教授)・法寺岡宏枝(アトリエ・スズキ)

*http://www.arc.ritsumei.ac.jp/lib/GCOE/info/2011/10/post-71.html もごらんください。

 

【関連行事】

関連研究会「大量近代資料の整理と活用」

[日時]10月20日(木)18:00~20:00
[場所]アート・リサーチセンター多目的ルーム
[参加]無料 [事前申込]不要

内容: 本学の整理作業について・近代(大量)資料の保存と活用の方法
  木立雅朗 (司会)ごあいさつ
  山本真紗子
「立命館大学アート・リサーチセンター所蔵友禅図案資料群について」
  法寺岡宏枝(アトリエ・スズキ)
「立命館大学アート・リサーチセンター所蔵友禅図案資料群の保存システムの構築について(実演)」
  鈴木英治(吉備国際大学大学院文化財保存修復学研究科教授)
「近現代大量資料の保存・修復方法の検討(仮)」

 


2011年9月25日

2011 年夏期学芸員課程実習

 

 

DSC09579.JPGのサムネール画像

木立研究室で、2011 年夏期学芸員課程実習を実施しました。実習では、本学所蔵の友禅資料の整理作業をおこないました。
文学部を中心に2期、各回12人程度の学生さんが参加して作業にあたりました。今回の実習での整理・調査の結果は、今後の調査活動にも反映されます。また、現在木立研究室でおこなっている整理作業の様子を、後日展覧会で紹介させていただきます。詳細は本拠点ブログ、または拠点・アートリサーチセンターの広報物をご確認ください。

→展覧会「近代をのこす、つたえる -立命館大学アート・リサーチセンター所蔵友禅図案資料群の整理と活用」

http://www.arc.ritsumei.ac.jp/lib/GCOE/info/2011/10/post-71.html

 

2011年5月26日

鷲野染工場での聞き取り調査をおこないました

IMG_8347.jpgIMG_8404.jpg

 5月14日、本学アート・リサーチセンターの友禅資料のデジタルアーカイブ化に向けての予備調査の一環で、鷲野染工場での聞き取り調査を行いました。
 文学部京都学プログラムCゼミの学生も参加し、工場内で作業場や工夫を凝らされた道具類を実際に目にしながら、染めの作業工程や業界の現状などを詳しくお話いただきました。また、以前同社にお勤めされていた職人さんからも、昭和期の工場でのお仕事の様子などのお話をうかがうことができました。
   ご協力ありがとうございます。

2011年5月14日

本年度の資料整理作業をスタート

図1.jpg

 本学所蔵の友禅図案・絵摺り資料の今年度の整理作業を開始しました。今年度は文学部京都学プログラムCゼミの学生による整理・調査をおこない、それに加えて、2010年度と同様、夏季の博物館実習・冬季の集中整理作業の2度の集中整理作業を予定しています。資料の番号付け、補修などの撮影前の準備、デジタルカメラでの撮影作業などを順次実施していきます。
 これらの作業での整理・調査の結果は、今後の調査活動にも反映されます。

2011年3月19日

和鏡工房の民俗調査

IMG_0392.JPGIMG_0375.JPG    2月25日、3月3日、3月18日、伝統的な和鏡を製造している山本合金製作所工房で和鏡、とくに魔鏡の見学・調査を行いIMG_0385変更2.jpgました。山本合金製作所は平安時代から続く真土型の技術を伝えていえます。一般的にはあまり評価されていませんが、鋳造業は京都の伝統工芸のなかでは別格に古く、そのことは発掘調査でも明らかにされています。京都の伝統工芸を代表する産業と言ってよいでしょう。山本合金製作所は京都に残された最後の鏡鋳造工房であり、先代が魔鏡を復原したことでも有名です。文学部京都学プログラムの研究資料・教材製作も兼ねて、和鏡・魔鏡の研磨作業を見学させて頂きました。

2011年3月19日

五条坂・藤平陶芸の桟板民俗調査

IMG_0237.JPGIMG_0236.JPG 2010年12月13日、続き、2011年2月22日に藤平陶芸が所有する桟板の民俗調査を行いました。浅見五郎助氏から古い桟板の資料提供を受けたことをきっかけに、五条坂で使われた桟板の寸法を計測し、「五条坂」全体の共通部分を検討することを目的としています。桟板とは、製作途中の器を乾燥させたり移動したりするために使われる板です。

   京都は貸し窯制度が発展したため、桟板は単なる乾燥台ではなく、登り窯への運搬道具としても重要です。町家の狭さと合わせて、京都の桟板は他の産地と比べて小さいのではないかと想定されます。今回はその基礎資料を得るためにも計測を行いました。概ね、浅見窯・藤平窯ともに共通する寸法をもっていることを確認できました。今後は他の窯や他の産地との比較検討を進める予定です。

2011年3月19日

五条坂で販売されていた磁器人形の調査

IMG_0046.JPGのサムネール画像   2011年2月22日、五条坂・かわさき商店で大量の色絵磁器人形が残されていることを確認し、調査させて頂きました。かわさき商店の4代目は「旭亭」を名乗って陶磁器を生産していましたが、その作品が道仙化学製陶所の発掘調査で出土したため、その関連調査として聞き取りを行う目的で伺いました。その際に6代IMG_0076.JPG目が販売していた磁器人形がデットストックとして保管されていることを知り、見せていただいたところ、400個を越える色絵磁器人形等を確認しました。6代目は主に瀬戸・美濃の焼物を取り扱っておられましたから、これらの人形類にも瀬戸・美濃の製品が含まれていると思われます。なお、現ご当主で8代目の河崎尚志氏は、かつて清水門前で販売されていた「錦人形」が含まれているのではないかと考えておられます。確かに清水門前の古写真では「錦人形」の看板が確認されますが、これについては、京焼研究者からも民俗学研究者からも十分な研究がなされておりません。残念ながら、製作年代を直接示す資料は確認できませんが、題材などから明らかに戦前に遡ると思われる資料も含まれています。かわさき商店のご協力を頂き、今後、研究の死角になっていた「錦人形」の掘り起こしを行う予定です。

2011年3月19日

五条坂・道仙化学製陶所事務所跡の片づけと資料調査

DSC05650.JPG

2010年12月より2011年1月にかけて、道仙化学製陶所事務所跡の調査を行いました。事務所跡は職人長屋の一角にあり、発掘調査を進めてきた道仙化学製陶所窯跡とともに、陶磁器製造の歴史を示す、貴重な歴史的景観を形成しています。五条通りに面して重厚な町家作りの店兼社長の自宅、路地を入った奥には職人長屋、さらに奥には窯や工房の空間が拡がっています。路地奥へ侵入すると、まるでタイムトンネルを抜けているのかと錯覚を起こすほど、かつての景観が極めてよく残されており、奇跡的な空間といえます。これらの歴史的景観を保存活用する計画を入江太津治氏ご夫妻が懸命に模索されているため、私たちも京都建築専門学校の佐野先生を初めとする方々とともに協力させて頂き、事務所の片づけや資料の搬出などの作業に協力しました。文学部歴史考古学ゼミの学生・院生が活躍してくれました。

 

DSC06608.JPG

また、入江氏に全面的に協力していただき、事務所に残された資料の調査を開始しました。その結果、これまでの調査で想定していた窯の最後が昭和37年ではなく昭和43年であることなど、多くの貴重な事実が判明しつつあります。また、貸し窯の実態を示す貴重な資料を発見することができました。大量に残された資料の検討は今後も継続的に行っていく予定です。なお、資料の調査にあたっては文学部社会人学生OB石川晃氏・一島政勝氏から専門知識を生かした協力を受けています。

 

1  2  3




  • 最近のエントリー

  • アーカイブ


新拠点セミナー
GCOEセミナーディスカッション
GCOE運営活動と記録
世界と日本・DH研究の動向
E-journal
21世紀COE成果サイト
研究班紹介動画
リンク集