2011年3月19日
五条坂・藤平陶芸の桟板民俗調査
2010年12月13日、続き、2011年2月22日に藤平陶芸が所有する桟板の民俗調査を行いました。浅見五郎助氏から古い桟板の資料提供を受けたことをきっかけに、五条坂で使われた桟板の寸法を計測し、「五条坂」全体の共通部分を検討することを目的としています。桟板とは、製作途中の器を乾燥させたり移動したりするために使われる板です。
京都は貸し窯制度が発展したため、桟板は単なる乾燥台ではなく、登り窯への運搬道具としても重要です。町家の狭さと合わせて、京都の桟板は他の産地と比べて小さいのではないかと想定されます。今回はその基礎資料を得るためにも計測を行いました。概ね、浅見窯・藤平窯ともに共通する寸法をもっていることを確認できました。今後は他の窯や他の産地との比較検討を進める予定です。
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