• 木立研究室


2011年3月19日

五条坂・道仙化学製陶所事務所跡の片づけと資料調査

DSC05650.JPG

2010年12月より2011年1月にかけて、道仙化学製陶所事務所跡の調査を行いました。事務所跡は職人長屋の一角にあり、発掘調査を進めてきた道仙化学製陶所窯跡とともに、陶磁器製造の歴史を示す、貴重な歴史的景観を形成しています。五条通りに面して重厚な町家作りの店兼社長の自宅、路地を入った奥には職人長屋、さらに奥には窯や工房の空間が拡がっています。路地奥へ侵入すると、まるでタイムトンネルを抜けているのかと錯覚を起こすほど、かつての景観が極めてよく残されており、奇跡的な空間といえます。これらの歴史的景観を保存活用する計画を入江太津治氏ご夫妻が懸命に模索されているため、私たちも京都建築専門学校の佐野先生を初めとする方々とともに協力させて頂き、事務所の片づけや資料の搬出などの作業に協力しました。文学部歴史考古学ゼミの学生・院生が活躍してくれました。

 

DSC06608.JPG

また、入江氏に全面的に協力していただき、事務所に残された資料の調査を開始しました。その結果、これまでの調査で想定していた窯の最後が昭和37年ではなく昭和43年であることなど、多くの貴重な事実が判明しつつあります。また、貸し窯の実態を示す貴重な資料を発見することができました。大量に残された資料の検討は今後も継続的に行っていく予定です。なお、資料の調査にあたっては文学部社会人学生OB石川晃氏・一島政勝氏から専門知識を生かした協力を受けています。

 

トラックバック(0)

このブログ記事を参照しているブログ一覧: 五条坂・道仙化学製陶所事務所跡の片づけと資料調査

このブログ記事に対するトラックバックURL: http://www.arc.ritsumei.ac.jp/lib/mt_gcoe/mt-tb.cgi/3718

コメントする








  • 最近のエントリー

  • アーカイブ


新拠点セミナー
GCOEセミナーディスカッション
GCOE運営活動と記録
世界と日本・DH研究の動向
E-journal
21世紀COE成果サイト
研究班紹介動画
リンク集