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2008年12月10日

第39回GCOEセミナー(楠井清文)

.「植民地期「朝鮮」文学雑誌データベースの構築と課題」
The Construction and Problems of the Literary Magazine's Database published in Colonial Age of Korea
 
【概要】
今回の発表内容は、報告者が進めている、1920-30年代に「朝鮮」で日本人によって刊行された詩雑誌のデータベース構築に関する現状報告と今後の展望について述べたものである。
発表では1.資料の特質、2.データベースの具体的構築、3.データベースの活用と研究の方向性、という三つの順番で、1ではなぜ日本人の雑誌を研究する必要があるのかを、当時の日本語メディアが日本人コミュニティ結束に果たした役割という点から説明した。そして今回の研究では、内野健児という詩人が中心となって刊行した詩雑誌の調査・データベース化を行うことを述べた。また2では、実際に構築中のデータベースを使用し、デジタル化の利点として、閲覧しにくい資料が閲覧できるようになること、従来研究の進んでいなかった日本語雑誌によった無名の詩人の活動を整理することができること、を挙げた。また問題点として、詩の作品を1レコードとした場合、画像との対応が煩雑になること、検索システムやインターフェイスの利便性の不十分さなどを述べた。最後に3では、今後データベースを活用したどのような研究を目指したいかについて、作品内のイメージを解釈する時に、同時代の文化的・社会的背景を参照する必要があること(特に「外地」の文学研究では重要)、それらもデータベースの中に組み込めるようにしたい、という展望を述べた。
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