セミナーで発表後、必ず概要を投稿してください。
投稿記事にコメントが付けられていきます。

2007年12月 5日

DH関連学会への参加について

このエントリーはDH関連学会への参加に関して,ご意見をお寄せいただく場とします.

ご意見のある方はコメントをお寄せください.

よろしくお願いします.

 

コメント(15)

はちむら : 2007年12月 6日 01:23

八村です.

中村先生からMLにご意見いただきました.ありがとうございます.

この投稿はMLへの返信として用意していたものですが,ブログにエントリーを作ってもらったようですので,以下にコピペします.
ブログはなれないのでおかしなことになっているかもしれませんが,その点はご容赦ください.
----

なぜかおかしな議論になってきているのですが,このような内容が学外の
先生にも流れているのは,ある意味では問題ですが,むしろ中村先生
のような方からご意見もいただけて,その点では意義があります.
逆にどうして,学外の先生でない「当事者」の諸君からの意見が聞こえてこ
ないのか,私にも本当に不可思議でしょうがありません.

「諸君」はだれから研究経費をもらっていますか?これは奨学金ですか?
GCOEという共通の目的の目的のために選ばれて,国費(つまり私も
含めて払っている税金)から給付により支援されて研究活動を行っている
人たちです.その方々が,その支援金に応じた活動をされるのは当然の
契約上の「義務」だと私は思っています.3,000円の参加費が払えな
いほどの「高額」ですか?
GCOE全体でいくらのお金をもらっているかご存知ですか?
また,今回のGCOEは若手の教育と研究支援を主たる目的にする,と
いうことがうたわれているのはどなたも御存じないのでしょうか?

自分の,自分の大学での,研究・授業だけを中心に考えていて,いまの
「グローバルでデジタルな」,DHのような研究活動が可能なので
しょうか?私は大変疑問です.

本GCOEで特色として掲げた,百万円から何百万円もの研究支援金を
もらっている人が数千円の参加費が高いと言っておられる心情が
私には全く理解できません.それはおかしいというなら,ぜひ反論してください.

一方で中村先生,赤間先生に質問ですが,どうして木金の学会関係
催しで不都合なのですか?理系でも同じように木金に実験系の科目
を持っているということは多くあります.どうしてやりくりができない
のですか?これは純粋な質問です.

瀬戸です。

上のコメントの回答に必ずしもなっていませんがご容赦下さい。

文理融合の危惧を確か昨日八村先生はご指摘いただき、なるほど、こういう不安を抱えておられるのだな…とお気持ちを察しました。

この一助となるのは
當山先生のコメントにあった「集合知(智)」なのではないかなと私も思います。ARGを含めてこれも近々議論したいですね。

※ドン・タプスコット/アンソニー・D・ウィリアムズ著「ウィキノミクス」がWeb2.0時台の集合知の概念を検討する上で非常に参考になります。瀬戸は今読書中。

旅費・交通費の面を当初指摘してしまったのは私ですが、その後西川さんからの事務連絡があり、なるほどと思いました。また、11日のセミナーでも攻略法!?がご説明いただけるとの事で個人的には楽しみです。

質問事項も思いついたらまたコメントします。

なお、人文科学とDB(12/22)には現在リリース中のバーチャル京都Webのアクセスログを分析した結果を連名で発表する予定です。

當山日出夫 : 2007年12月 6日 09:22

最近のWEB論・・・近年、急速に、WEB論の本、それも、新書本が数多く出ています。その火付け役は、おそらく、
梅田望夫,2006,ウェブ進化論,筑摩書房(ちくま新書)
森健,2006,グーグル・アマゾン化する社会,光文社(光文社新書)
でしょう。
さらに、つい最近では、
岡嶋裕史,2007,構造化するウェブ,講談社(ブルーバックス)
が出ました。

この他、インターネットの歴史・思想・文化史、あるいは、コンピュータの歴史そのものが、すでに、研究の対象となっている・・・こういう、時代の変化をまず把握しておく必要があります。

私の本棚の一画は、このてのコンピュータ論・インターネット論で、かなり分量を占めています。

私や八村先生が、DH関連の研究会の情報をMLに流しているのは、こういう研究があるという参考の意味もありますが、(すくなとも私の意図としては)コンピュータを人文学研究に使う、ただそれだけでは、DHの「拠点」(GCOE)にならない、ということです。

さらにその先の展望が見えなければいけない。

DHの理論的考察・人文情報学の基礎的研究の面では、はっきり言って、京大の新しいGCOE、京大人文研の21世紀COEで、抜かれています。また、応用的な分野では、必ずしも、立命館がトップという状況では、もはやありません(もちろん、分野によりますが。)総合的な応用面では、慶応のDMCが、充実した活動を展開しています(これはMMがあります)。

DHのブログは、外部から読めますが・・・コメントの付加は、きちんと管理されているので、「2ちゃんねる」のようにはなりません。GCOE内部での、小規模な、SNSと思った方がいいでしょう。

ここで、自分の研究について、相互にディスカッションできるように・・・インターネットを情報発信やコミュニケーションのツールとして使える、このような人材を養成するのも、GCOE(JDH)の目標のひとつです。このことは、大学やARCのHPのGCOE(JDH)の解説ページを読めばわかることです。

また、このことは別にしても、「じんもんこん」などの研究会は、人脈を作っていく絶好の機会です。人脈は、研究者にとって、貴重な財産です。(形式的な「業績」とは別の意味で。)

私としては・・・後期になって最初に、12月13日の休講と補講の手続きをまずしました。教師の立場としては、休むわけにはいきませんが、まあ、1回ぐらいの補講ですむなら、ということで。しかし、12月10日の研究会(京大)は、せっかく発表者の明星さんから、お誘いのメールもいただいたのですが、あきらめることにしました。(他の大学ですが、すでに1回、学会で休講にしているので。)

しかし、学生(大学院生)は立場が違います。GCOEにかかわる、ということであれば、きちんとした大義名分があります。たとえば、教育実習などは、公欠あつかいなるわけですから、このあたりは、大学側の制度として、配慮していただきたいと思う次第です。

とりあえず結論
GCOE(JDH)は、単にコンピュータを使うことではない。さらに、その先にあるものを考えることである。そのためにも、いろんな研究会には、積極的に参加しよう。

當山日出夫(とうやまひでお)

金子貴昭 : 2007年12月 6日 10:37

私は事前申し込みをしませんが(私的都合により予定が確定できないため)、可能な限り出席するつもりでいます。これで宜しいでしょうか? なぜこれを公表した上で出席する必要があるのでしょう?

私が知る限り、少なからずの若手関係者が出席予定です。出席するつもりでいるのに、MLの炎上を見てどん引きし、発言できない状況に陥っている、というのが今回の構図ではないでしょうか?

補助金を盾に踏絵を迫るかのような雰囲気には、相当な違和感を持ちます。こうした高慢高圧な方向性には、今回に限らず、今後も賛同しません。

「参加支援」の補助金や「ペナルティ」は筋違いだと思います。特定の班を対象に「ごひいき」などというのは、該当班外の人間からすると不快です。
出席したい学会には出席しますし、欠席したいが嫌々顔を出す学会もあれば、出席したいのに欠席する学会もあります。ひいきにしていようがしていまいが、ペナルティを課されようが課されまいが、補助があろうがなかろうが、京都で開催されようが筑波で開催されようが、これまでもそうしてきたし、今後もそういうスタンスでのぞみます。

これを書いている時間がもったいないです。

八村広三郎 : 2007年12月 6日 13:56

金子さんからこんなコメントをもらうとは...

私の言葉使いが悪かったのだと思いますが、こうなると、こちらも落ち込んで
「どん引き」してしまいそうです。が、一応、返事しておきます。

それこそ、炎上するまえに、ご自分の意見と予定を仰っていただければこちらも
イライラすることはないのです。出席を強制しているわけでもなければ、出欠を
報告せよといっている訳ではないのですから。もし、そう取られるような言葉使
いだったとすれば、謝ります。

「補助金を盾に踏絵を迫る」ようなことがありましたか?これもそう感じられた
のなら、謝ります。

「参加費が高額のために出席できない」というコメントもありましたので、そん
なに高額かなあと思いながら、それぞれ個人個人の事情はあるだろうけど、一般
論としてRAとして雇用されている人に払えない金額ではないだろうという意味
で言ったのがその趣旨です。税金云々の話はちょっと飛躍かもしれませんが、当
然それは意識するべき話だと思います。われわれ教員の給与が学生の授業料から
支払われていることを意識していることと同様です。

「ごひいき」発言も不愉快に取られたようなので、これも謝ります。じんもんこ
んは私たちの学会グループが企画主催しているもので、できるだけたくさんの参
加者が欲しいと思うのは当然です。特に自分の所属大学からはたくさん発表をし
て欲しいと思います。その意味で、それこそ私から特に「強制して」お願いして
いるわけでもないのに、このシンポジウムには過去に地理のグループからはたく
さん発表をしていただいており、ありがたく、その意味で申し上げた次第です。
MLという皆が見られる場で言ったのがいけなかったということでしょうか?

こちらも「文系」の事情を正しく把握しているわけではありません。「理系」の
スタイルを押し付けているわけでもありません。しかし、どうも参加費の問題、
開催曜日の点が、そんなに問題になるのか、少なくとも私にはよく理解できませ
ん。どなたか、わかるように説明してもらえませんか?

金子さんが仰ってるように、かくかくしかじかの理由があり、今回の学会には
参加できない、あるいは未定である、といってもらえば私は不審に思うことも無
く、それでもなお「強制」をするようなことは当然ありません。しかしながら、
それ以前に、高い参加費が問題、曜日が不適切だから参加できない、というコメ
ントがあると、「え?」と思って、件のようなことを言いたくなるのです。

その点をご理解ください。

大矢敦子 : 2007年12月 6日 15:14

大矢です。

私は参加するつもりですしまた、周りのRAの方も参加する予定で、何人かは事前申し込みも行っているはずです。発言をしていない方の中でも、実際に参加しようと考えている方はいらっしゃると思います。確かにML上でのやりとりを見ていて発言しにくい状況でしたが、基本的にMLでは、9月か10月の時点でイベント等の告知に使用する旨の伝達がありましたので、ML上での返信は皆さん控えていたのだと思います。

情報系の学会に出席される方は、私を含め今回初めての方がいらっしゃると思いますが、今回出席できなくても、今後関連する学会等で知識・人脈等を広げていけばいいと思います。

私自身について言えば、松之助の調査は行ってきたものの、これをどう生かして自身の博士論文等成果にしていくか、また他の研究分野で利用してもらえるか、を整理し直しているところですし、恐らく日本文学・歴史分野での研究をしてこられた方は、今自身の研究をいかに共有できるものにするのかといった方法について少なからず悩んでおられると思います。そういった方は、研究手法を具体的に知る意味で学会に参加しようと考えていると思います。

参加費について、周りのRAから苦情は出ていませんし、曜日に関して言えば、授業がある方は時間の許すかぎり聞くなど、各人で調整をされると思います。

金子貴昭 : 2007年12月 6日 16:45

すみません、文章を一晩寝かせるとマイルドにできたかもしれません。
そんなに間違ったことを言ったつもりもないですが、大矢さんの大人なコメントを見て、ちょっと恥ずかしくなりました。

若手の多くが参加の方向で考えているみたいだ、とお伝えすれば良かったのですが…私が炎上したようです。八村先生、「どん引き」なさらないようにお願いいたします。

さて、大矢さんがおっしゃるとおり、今回も今後も、皆さん相応に調整して参加・不参加を決定されるはずです。その上で、若手の参加態度(意識)に問題があれば、ご批正下されば幸いです。

當山日出夫 : 2007年12月 6日 19:50

私は、個人的な研究者の意識としては、金子さんに、まったく同感です。お金の事情と時間がゆるす限り、自分の自由にふるまいたい。学生のころ、東京の国立劇場(小劇場)の文楽公演や伝統芸能などは、可能な限り、行きました。つまんない授業に出ているより、よっぽどいい。

ただ、八村先生の立場についても、ある意味で、理解しておきたい。

以下、私の意見です。

単に個々の研究者が、優れた業績をあげる。それがコンピュータを使ったものであっても、それを、寄せ集めただけでは、『GCOE』として『DH』の『拠点』には、なりません。これまでの人文学研究を、どこかで、質的に変革する「なにか」が必要になります。

その「なにか」が要求されるということを、GCOEの採択にいたるプロセスのなかで、八村先生は、ヒシヒシとお感じになったのだと、思います。GCOEを獲得したということは、成果ではなく(大学の方はそのように宣伝材料につかうでしょうが)、スタートラインにたった、ということにすぎません。

私が、ARGに何度も言及しているのは、この、イベント案内を見れば、立命館GCOEレベルの研究は、全国で、いろんな、大学・研究機関で、やっています。その状況のなかで、JDHとして何ができるか、何を目標とすべきか、となれば、人文学研究の質的な変革、という方向性が、おのずと生まれてきます。しかし、その方向が、どっちに、どのように、なのかは、今後の試行錯誤です。でも、試行錯誤ばかりもしておれません、中間段階での「評価」がありますから。

ですから、特に、若い人たちに、もっと積極的に発言してほしい。GCOEは、教育という面も、重要視しているプロジェクトです。とにかく、発言してくれないことには、それについて、コメントできないのですから。

それから、「じんもんこん2007」の参加の件と、MLについて言うならば、矢野先生にはもうしわけないのですが、時と場合によって、利用のあり方があっていいと考えます。

今回であれば、「私も参加します。○○先生の発表に期待しています。」とか「残念ながら、どうしても用事があっていけません。後で、様子を教えてください」、あるいは、「この研究班からは、以下のメンバーが参加の予定をしています」・・・この程度のメッセージのやりとりは、あっても、いいのではないでしょうか。

ネットワークによるコミュニティの形成には、このような、ある種の雑談的なな要素(冗長性)があった方が、うまく機能します。メンバーの範囲も限られていますし、「じんもんこん」のような大きな行事も限定的ですから、MLの運用に支障がでることはない、だろうと思います。

また、このブログも、適宜、使っていくようにしましょう。

まあ、今回の件は、ネットワークでのコミュニケーションのトレーニングのひとつ、ということで、どうでしょうか。

當山日出夫(とうやまひでお)

おまけ
セミナーで御発表のみなさん。是非、その概要を書いてください。まず、それを書き込んでもらわないことには、何も始まらないのです。ARCのセミナーでの発表は、そのスタート以前の段階です。それを、このブログに書き込んで、みんなで、いろんな意見を出し合う、いろいろと考えてみる。間違った勘違いの発言もかまいません(私も、結構、まちがったこと書いていると思います。)それは、誰かが訂正すればいいだけのこと。「集合知」の世界に、一歩、ふみだす時です。

以下の中村美奈子先生のコメントは、MLから転載させていただきました。(管理人)
===============
さきほど、ブログのほうを観てみたのですが、自分が書いたはずのコメントが投稿さ
れていませんでした。
以下の質問に対する回答です。

>一方で中村先生,赤間先生に質問ですが,どうして木金の学会関係
>催しで不都合なのですか?理系でも同じように木金に実験系の科目
>を持っているということは多くあります.どうしてやりくりができない
>のですか?これは純粋な質問です.

何かシステム的な不具合でしょうか?

上記についての回答ですが、今年の金曜日は大学行事や祭日でつぶれており、
どうしてもやりくりできないのです。2回補講しても12回なんです。

それと、たぶん、理系の方は木金に学会があるということを想定して時間割を
組まれておられると思いますし、周りもそういう前提で動いていると思います。
平日に行われるのは、企業の方々が勤務時間内に発表できると参加しやすいから
なんだろうと思っています。
文系では土日に学会を行うということがすでに定着していますし、
土日のほうが、たとえば、大学関係以外でお勤めをしている人も
休みのほうが参加しやすいし、
学生や院生も授業を欠席しなくてよいので参加しやすいからです。

お茶の水女子大学
中村美奈子

八村広三郎 : 2007年12月 7日 17:40

中村先生

ブログって、わかりにくいですねえ。

MLの方がよくないですか?

>さきほど、ブログのほうを観てみたのですが、自分が書いたはずのコメントが投稿さ
>れていませんでした。
>以下の質問に対する回答です。

>>一方で中村先生,赤間先生に質問ですが,どうして木金の学会関係
>>催しで不都合なのですか?理系でも同じように木金に実験系の科目
>>を持っているということは多くあります.どうしてやりくりができない
>>のですか?これは純粋な質問です.

>何かシステム的な不具合でしょうか?

必要な操作が行われなかったのでしょう。

>上記についての回答ですが、今年の金曜日は大学行事や祭日でつぶれており、
>どうしてもやりくりできないのです。2回補講しても12回なんです。

それで済むのが旧国立ですね。立命館では14週キープしないとペナルティ(ま、
そこまでではないですが)です。08年度からは全科目きっちり15週プラス定期
試験ということに「決まり」ました。今、シラバスを書き直しています。

うちの大学は、基本的に祭日なんてほとんどありませんよ。今年の例で言うと、
海の日、体育の日、勤労感謝の日、天皇誕生日(振替)は授業日です。
大学行事って何のことかわからないけど、それも同様です。

卒業式の日は出張禁止です。まあ、これは当たり前だけど。

したがって、ハッピーマンデーで月曜日授業が厳しいのはわかるけど、木や金が
厳しいと言うのは、よくわかりません。情報理工でも金曜日にきっちり
ありますよ。ただ、いまの時間割を見ていると木は多いけど、金の午後は
確かにすいてますね。

>それと、たぶん、理系の方は木金に学会があるということを想定して時間割を
>組まれておられると思いますし、周りもそういう前提で動いていると思います。

さすがに時間割を組むときにそんなことは意識したことはありません。

>平日に行われるのは、企業の方々が勤務時間内に発表できると参加しやすいから
>なんだろうと思っています。

これもそんなことはないと思います。

まず、われわれは平日は働き、基本的に土日は休み(以前は土曜日は休みではな
かったが)と思っています。だとすると、平日に計画するとすると、月曜や水曜と
いうよりやっぱり金曜日の方がいいだろう、というような認識です。土曜日
ゆっくり休めるから。

>文系では土日に学会を行うということがすでに定着していますし、
>土日のほうが、たとえば、大学関係以外でお勤めをしている人も
>休みのほうが参加しやすいし、
>学生や院生も授業を欠席しなくてよいので参加しやすいからです。

研究は個人の自由だから休日にやれってことでしょう?

ものすごく問題発言しますが、一般論で、文系の先生って毎日大学に
来ておられるのですか?学生のキャンパス滞在率みたいなのを調べて
いましたが、先生の滞在率?

以前のことになりますが、どこかの大学の文系の先生に
コンタクトしたら、今日は出校日でないからお見えになってません、
という連絡で、驚いたことがありました。出講日だったのかもしれませんが。
つまり授業の無いときは来られないということですよね。
さすがに今はこんなことは無いのだろうと思いますが。

理系は一般に毎日9時か遅くとも10時ごろには出勤して、まあ、早い人は
5時かもしれないけど、8時9時ごろまでは、大体個人研究室の
電気がついてますよね。

だから、赤間先生の発言に噛み付いたように、文系の先生だけが忙しいので
すか?と言ったのです。授業の持ちコマ数は確かに多いでしょうが。

ちょっと大胆発言してるので、また炎上しないようにお願いしますが、
どなたか正直なことを教えてください。

當山日出夫 : 2007年12月 7日 17:49

習慣の違いがありますね。

このブログの他のところにも書いていますように、私は、もともと、文学部国文科というところの出身ですから、まあ、純然たる、文系の人間。で、学会などでの用語や習慣も違います。

私は、はじめ「座長」という言葉を聞いて、なんのことだか分かりませんでした。文系(文学・語学系)の学会であれば、「司会」、ですね。

学会の開催も、それなりに経緯があります。昔(私が大学院生のころ)から、週末(土日)の開催が普通でした。しかし、その後、国立大学が、土日を完全に休日にするようになって、どうしようか・・・という、流れがありました。

そのうち、現在のように、1セメスター15回、休んだら絶対に補講、という方向になってきていることは、みなさん御存知のとおり。(立命館は特にこれが厳しい。せめて、学会発表で休んだ時ぐらいは、免除してほしい・・・)

また、会場の都合もあります。ある程度以上の規模の学会(私の所属するものであれば、日本語学会など)ですと、普通の日に、大きな2~3教室を、まる一日占拠してしまうようなことは、困難です。特に、私立大学の場合は。

個人的なことですが、私の長男は、今、大学の2回生です。1回生のとき、「実験のレポートでダメだしをくらったので遅くなってしまった」と言っていました。大学教育における「実験」の意味が、文系の人間のイメージするものと違うことが、この時、実感できました。

このような、なにげなく普通に思っているようなことでも、実際に、その場にたちあってみないと見えてこないことがあります。

當山日出夫(とうやまひでお)

瀬戸です。

私はかつて文理両方の研究室が同じ研究科に所属するところにおりましたので、そこで見聞きした限りのコメントをします(間違っている認識もあると思うので是非コメントを!)

理系という訳では必ずしもありませんが、企業研究員の方や行政の方も多く参加される学会は、平日が多いです。これは聞いた限りでは、平日開催だと業務の一環として職場で「許可」されて発表・出席できるが、休日開催だと休日出勤の扱いにはならない=容易には参加できないと言っていました。学会の参加者確保という観点もあり、そこら辺が考慮されているのではないかと思います。

一方、文系。
當山先生のご指摘にもあるように、部屋の問題があります。
特に小規模の大学が集会委員や事務局などを追っている場合は、部屋代や準備の手間のかかるホールや外部施設は到底借りられません。

さらに、学校(いわゆる小・中・高)の先生が多い学会の場合は、平日授業を休んで来ることはまず不可能で、今は少し緩和されているのかもしれませんが、研修日以外に学会出張で学校を休むことが理解されない、という事も聞いたことがあります。

こうしてみてみると、文理という枠組みでは必ずしも無く、所属する参加者の所属に起因するのかもしれません。

當山日出夫 : 2007年12月 8日 07:51

2007/12/08
當山日出夫

学生(大学院生)は、また、立場が違います。私自身、今から、過去を振り返っておもえば、ですが・・・大学院の学生のときが、純粋に、勉強に専念できます。(今はどうかしりませんが)「来週は、~~の学会に出てきますので、休ませていただきます」といえば、たいていの先生は、「はい、そうですか」、であったように思います。

日本語学関係は、慣例として、土日に「日本語学会(国語学会)」、その前の金曜日に、同じ大学を会場に、日本方言研究会と訓点語学会と近代語学会、同時に開催、ということでやってきました。地方で、金曜日の開催ですと、前日の木曜日から、行かないと間に合わない。

学会に出席せずに、大学に来て私の授業に出なさい、と言うような先生は、今でも、そう多くはないでしょう(たぶん。)特に、大学院の担当であれば。

しかし、教える教員の側は、専任であれ、非常勤であれ、1セメスターに15回は、必須ですから、学会だからといって、何の配慮もありません。カレンダーを見て、1回ぐらいの休講(補講)なら、いつが可能か、思案することになります。

ここで瀬戸先生のはなし、あるいは、そもそもの発端にはなしをもどしますと、大学院生は、大学教員や企業の研究員とは違って、学会の開催日のいかんにかかわらず、かなり自由に、出席できる、ということです。

整理しますと

●大学院生は、学会への開催は自由にできる立場にある。(まあ、多少、アルバイトの日程のやりくりはあるでしょうが。)

●GCOEと「じんもんこん」についていえば

●だから、大学院生は、参加するにきまっている、わざわざ、MLやブログなどで、出席を表明するほどのことはない。

●しかし、「私も出席します」程度の、軽いメッセージの交換ぐらいはあってもいいのではないか。それは、自分が、このGCOEのプロジェクトに積極的に加わっていることの、意思表明でもある。

ここいらへんの感覚のすれ違いが問題かな、と思います。

さらに、

●GCOEは、大学として獲得したプロジェクトですから、これにかかわる大学院生については、関連する学会への参加には、配慮があってしかるべき。今はまだスタートしたばかりですが、いずれ、みなさんは、発表する側になります。そのためには、今から、いろんな学会・研究会には、出席して、用意しておく必要がある。今まで、日本文学関係の学会にしか出たことがないような学生が、いきなり情報処理の学会に出て話しをするのは、ちょっと無理があります。まずは、様子を見る練習から。

●そのための、制度的な配慮を、大学側にはもとめたい。旅費等もありますが、それよりも、まずは、いろんな学会・研究会にでて、文系・理系の発表の流儀の違いを知ること、このことの教育的意味が、重要であると考えます。簡単にいえば、教育実習の公欠あつかいのような制度が必要、ということです。

當山日出夫(とうやまひでお)

中村美奈子 : 2007年12月11日 13:17

八村先生のコメントを見て

立命館って大変だなあと思いました。(^^;)
ペナルティまでかかるのですか?
例年、金曜は、学園祭などの学生の行事の準備、1月のセンター入試の準備などでつぶれるのです。(旧国立は2月まで授業があります。)
私が非常勤をやっていた私立大学では「12回を切る場合は補講」といわれておりましたので、やはり立命館が厳しいのでしょう。

勤務体制の違いというのもありますね。うちにも理学部、生活科学部がありますけど、やはりみなさん、実験系なので毎日いらしています。

我々の場合、実験施設は必要ないので、家で仕事をするということも可能ですし、最近はE-mailで済む業務もたくさんあります。
今は裁量労働制ですので、別に毎日朝から来なくともいいのです。
(残念ならが、家にいるほうが仕事がはかどるほどです。)

當山日出夫 : 2007年12月26日 16:34

ここは立命館のGCOEのブログですが……、いや、だからこそというべきですが、……京都大学GCOE「知識循環社会」からは、目がはなせません。それともうひとつは、関西大学のGCOE「東アジア文化交渉学」。

「デジタル・ヒューマニティーズ」という理念自体、京大GCOEと密接に関連することは言うまでもありません。また、立命館の方のGCOEの中でも、外地の日本語文学研究や、韓国と日本の比較考古学研究などは、関西大学GCOEのテーマと直結します。

これは、あくまでも個人的意見としてですが……これら他の大学のプロジェクトとは、競合関係にありながらも、コミュニケーションの回路を作っていく必要があると考えます。また、同志社の文化情報学部とも、同様。

少なくとも、上述のプロジェクトでの、研究会やシンポジウムなど、可能な限り、こちらの側の中核的メンバーは参加するようにすべきでしょうし(そして、できれば、その様子を、このブログに書き込んでもらいたい)、また、こちらで開催の行事の案内も、連絡すべきでしょう。

先日の、東京での立命館GCOEの研究会のテーマは、

デジタル・ヒューマニティズの可能性
― Web コミュニティが拓く世界、新たな人文学への挑戦 ―

でした。まさにここで言う「Webコミュニティ」の形成に、いかに、われわれ自ららが関与していくか、これこそ、今の課題ではないでしょうか。

なお、先日、奈良女子大学であった「人文科学とデータベース」シンポジウム、次年度の開催校は、同志社大学文化情報学部、に決まりました。そして、その次は、神戸大学です。

はっきりいってしまえば、われわれ(立命館GCOE)が手をあげる前に、先取りされてしまった……ということです。いいかえるならば、この分野=人文学におけるコンピュータ利用(DH・CH)は、いろんな大学が関心をしめしている領域である、ということです。

安閑としてはいられない状況にあることを、再確認しておきたいと思います。

當山日出夫(とうやまひでお)

コメントする








  • GCOEセミナーディスカッション

  • 最近のエントリー

  • アーカイブ


新拠点セミナー
GCOEセミナーディスカッション
GCOE運営活動と記録
世界と日本・DH研究の動向
E-journal
21世紀COE成果サイト
研究班紹介動画
リンク集