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大西レコードコレクションから歌舞伎SPレコードの音声約1200件が一般公開されました2024年12月11日(水)
大西秀紀氏所蔵の歌舞伎SPレコード、約600枚からデジタル化した約1200件がオンラインで視聴可能になりました。
近代に活躍した歌舞伎役者の肉声を記録したSPレコードは、歌舞伎研究にとって第一級の資料であることはいうまでもありません。しかし、レコードの所蔵機関は限られ、その再生には専用の機材が必要であるため、これまで誰もが手軽に聴ける状況にはありませんでした。
歌舞伎SPレコードは明治40年(1907)から昭和30年(1955)の間に約650枚が発売されたことが判明していますが、本アーカイブにはその約85パーセントのデジタル化された音源が収められており、しかもWebからいつでも視聴することが可能となりました。
次のURLからアクセスしてください。
https://www.dh-jac.net/db2/video/search_onishi.php
検索して一覧を表示したら、「ArtTube」ボタンで、音声が再生されます。
(なお、ARC 映像・音声ポータルデータベース
https://www.dh-jac.net/db2/video/search_portal.php
からも視聴できます。)
レコードアーカイブでは国会図書館の「歴史的音源」がよく知られています。そこでは、現在110件の歌舞伎レコードの音源が一般公開されています。これに加え、大西コレクションが公開されたことにより、その視聴可能な音源が格段に増えました。本アーカイブには、他のアーカイブにはない機能もあります。
ジャケットやエンべロップ、歌詞集などの付属資料も閲覧できるようになっています。またレーベル画像だけでなく、盤面全体を表示しているため、盤面の状態も詳細に確認することができます。さらに言えば、番付などの関連資料ともリンクできるようになっており、視聴にあたって、立体的な鑑賞が可能となります。
今後の活用が期待されるところです。