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立命館大学ゲーム研究センター(RCGS)発足10周年記念インタビュー記事が「RADIANT」に掲載されました。
2022年9月30日(金)

「RADIANT」RCGSインタビュー細井教授

細井浩一教授(映像学部、ARC副センター長)と渡辺修司教授(映像学部)が、立命館大学ゲーム研究センター(RCGS)発足10周年を記念して、ゲームの社会的影響、新型コロナウイルス感染症の中で加速するメタバース、今後のゲーム研究の方向性についてインタビューに答えました。

細井教授は、RCGS設立の約15年前にゲーム研究を始めた当初を振り返り、京都府商工部の山下晃正さん(現・京都府副知事)、任天堂の上村雅之先生との出会いがゲームアーカイブ・プロジェクト(GAP)の始まりだと述べました。
GAPの立ち上げ以降は、過去のゲームやゲーム関連資料の整理とデジタルアーカイブ化だけでなく、上村先生とゲームの本質である”遊び”の歴史や仕組みを学ぶ勉強会を立ち上げたりと、ゲームの教育研究活動にも注力されました。そして、このような活動がRCGSの方向性を決定づけることとなりました。

gameweek

RCGSは2011年4月設立から2022年3月で10年の節目を迎えました。そして、更に10年の延長が認められました。

次の10年に向けて、細井教授は、ゲームと社会、ゲームを通して生まれる人間同士の関係性に着目した、新しい次元のゲーム研究に取り組むべきだと述べました。

渡辺教授は、ゲームをデザインする上で大切なのは、人間の体や心の動きだとし、プレイヤーがボタンを押すという行動を「ジャンプをした」と捉えるような共感覚はどうすれば生み出せるのか、などを考えていきたいと述べました。また、ゲームの空間で得られているような、デジタル上での幸福が社会的にもっと認知されれば、今後RCGSは大きな役割を果たせると述べました。

>> RADIANT Issue18:ゲーム・遊び

上村雅之教授
日本の技術者。任天堂「ファミリーコンピュータ」や「スーパーファミコン」などの開発に携わり、
2004年から立命館大学大学院先端総合学術研究科特任教授に就任。
2011年にRCGSの初代センター長を務められたほか、
ARCで日本の伝統芸能に関する研究プロジェクトを主導されました。
2021年12月逝去。

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