-
追悼 上村雅之先生(1943 – 2021)2022年1月19日(水)
アート・リサーチセンターは、立命館大学ゲーム研究センター研究顧問の上村雅之先生のご逝去に際し、謹んで哀悼の意を表します。
上村先生は、任天堂株式会社のファミリーコンピュータやスーパーファミコンなどの開発責任者として、日本および世界のデジタルゲーム産業の形成と発展において極めて重要な役割を果たされてこられました。また、2004年からは立命館大学教授として教鞭をとられております。
アート・リサーチセンターにおいても、本学に着任されると同時に研究プロジェクトを立ち上げられ、特にデジタルゲームの保存手法や映像による記録手法の開発に尽力されました。また、2011年に立命館大学ゲーム研究センターの初代センター長に就任された後も、アート・リサーチセンターにおいてデジタルゲームの創作につながる日本の伝統芸能の研究を継続され、能楽の謡曲アーカイブの構築などにも取り組んでこられました。
上村先生は、本学着任後、世界各国のゲーム関連の施設を訪問され、日本と世界のゲーム研究機関や研究者をつなぐための努力をなされてきました。そのような先生の活躍は世界でも高く評価されており、ニューヨークタイムズ紙やニューヨーカー誌などにも追悼文が掲載されています。
アート・リサーチセンターは、上村先生の本センターに対するご貢献に対し、あらためて深く感謝の意を表したいと思います。