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英国研究・イノベーション機構(UKRI)と日本学術振興会(JSPS)の助成による国際共同研究プロジェクト「上方文化サロン:人的ネットワークから解き明かす文化創造空間 1780-1880」の開始2022年4月 1日(金)
この度、立命館大学アート・リサーチセンターは、日本学術振興会(JSPS)および英国研究・イノベーション機構(UK Research and Innovation, UKRI)の「国際共同研究事業 英国との国際共同研究プログラム」(JRP-LEAD with UKRI)による研究助成を受け、国際共同研究プロジェクト「上方文化サロン:人的ネットワークから解き明かす文化創造空間 1780-1880」を開始することになりました。
本研究では、日英それぞれの研究チームが共同することで達成できる研究プロジェクトとして、前近代日本、特に1780年から1880年頃の京阪神で発達した“上方文化サロン”や文化創生における集団制作(合作)システムの文化的・社会的影響を調査・分析し、高度な文化成熟が成立するメカニズムを解明することを目指しています。
また、Covid-19の深刻な影響の下で空間的な距離が大きい日英間の研究を、物理的な移動を最小限に抑えつつも、従来の研究方法と同等に(あるいは、それ以上に)効率的に実施することが可能であることを実証することも目的としています。
プロジェクトに日英の若手研究者を参加させることになって国際的な研究環境の中で、デジタル・ヒューマニティーズの基礎を学ぶ機会を提供し、日本研究の若手研究者を養成していきます。
本プロジェクトは、アート・リサーチセンターセンター長の赤間亮教授と大英博物館アジア部の矢野明子学芸員が研究代表者として、立命館大学アート・リサーチセンター、関西大学、京都国立近代美術館、大英博物館やロンドン大学東洋アフリカ研究学院(SOAS)の研究者が中心となって、プロジェクトチームを構成しています。
プロジェクト期間は3年間で、研究成果は、2024年に大英博物館に開催する展覧会で発表予定です。