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2008年5月13日

第18回GCOEセミナー(上田・大矢)

 

大正期の映画興行研究 ―映画プログラムデータベースの活用と展望―
An Analysis of Film Exhibitions in Kyoto during the Taisho Era: Application and Prospect for the Database of Movie Programs
 
〔発表概要〕 
  
 過年度から行ってきた国際平和ミュージアム所蔵(波多野卯一郎氏寄贈)映画プログラム約500枚の画像検索データベースの作成内容とデータベースを利用した映画興行に関する考察の発表を行った。また、現在入力作業中である『日出新聞』興行情報データベース(1916~1922年分)との連動を中心に今後の展望と課題について述べた。
 
 まず、映画プログラムの資料的な役割について述べ、映画プログラムの研究・公開の現状に関する課題を提示した。次に今回デジタル化・データベース化を行った資料群についての説明を行い、データベースとして公開を行うための資料データの整理・項目の設定の詳細・HP作成に関して報告を行った。
 
 また、データベースを利用した考察として、1、週報に関する今後の考察の可能性 2、プログラムに記載されている上映順序に関する考察と共に、尾上松之助作品を例に挙げ、彼の作品特定作業に利用が望めることを発表した。また今後の考察課題として弁士をとりあげ、それに付随する検索項目の充実についての課題にも触れた。
 
 最後に、今後の展望と課題として『日出新聞』興行情報データベースとの連携・Virtual Kyotoへの興行情報提供・データベース自体の管理方法について意見を求めた。
 
 

〔質問・意見〕
 
1、映画プログラムに記載されている「上映開始時間・回数」について…桐村氏
2、映画プログラムの表記について(振り仮名の有無)…當山先生
3、既存のデータベースとの連動について…大西先生、赤間先生
4、データベースの検索について(人物名検索の可能性)…楠井氏
 
の質問・意見をいただいた。
特に、3については今後の最重要課題となるが、赤間教授のプロジェクトにおける既存のデータベースとの連動等をまずの目標とする。時代を軸として興行情報とのリンク、また公演(作品)によるリンクが行えるように相談させていただき、調整を行っていきたい。

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