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[イベント情報]2019年5月31日(金)
Freie Universität Berlin - Kobe University - Ritsumeikan University Technical Workshop on
'Digital Art History and Databases'Prof. Ryo AKAMA, Professor, College of Letters, Ritsumeikan University (RU)
May 31st(Fri.) 10:30~12:30 Multi-purpose room, Art Research Center, Ritsumeikan University closed/Language is English cosponsored by Freie Universität Berlin, Kobe University, Ritsumeikan University
Access to Art Research Center(ARC), Ritsumeikan University
56-1 Tojiin-kitamachi, Kita-ku, Kyoto-shi, Kyoto 6038577
Access Map: http://en.ritsumei.ac.jp/file.jsp?id=246772&f=.pdf
Campus Map (ARC No. 27): http://en.ritsumei.ac.jp/file.jsp?id=246776&f=.pdf第59回 ARCセミナーを開催いたします。
"On Therapy for Autistic Children Using Interactive Media Art"
講師: 許婷/Xu Ting(先端総合学術研究科 一貫制博士課程 院生)
2019年5月15日(水) 18:00-18:45
【衣笠】立命館大学アート・リサーチセンター2F 多目的ルーム
参加無料(予約不要)
5月13日(月)、アート・リサーチセンターでは、報道各社に向けた「くずし字解読支援・指導システム」を使った公開レクチャを実施しました。
文化財のデジタル・アーカイブが進む中、私たちにとって古典籍や古文書が自宅からも簡単にアクセスできる文化的なコンテンツとなっている。しかし、そこに記されている「くずし字」を解読することは、現在ではたいへん難しくなってしまった。そのため、却ってそれが魅力的な対象となってきたようで、学校教育や生涯学習の現場で興味を引く素材となり、海外の日本文化の研究の場でも文字の翻刻に挑戦しようとする研究者が増えてきている。
一方、昨今のデジタル技術の進化により、「AI」によってくずし字の解読を進める発想や試みが活発となり、SNS型の共同作業や教育アプリも開発されている。しかし、AIから次々とヒントを得ながら読解ができるような、実際の翻刻の現場で有用となるシステムはこれまで存在していなかった。今回、紹介するシステムは、世界で初めて教育システムとして実用化に成功した「くずし字解読支援・指導システム」であり、4月から活用が開始されている。
本システムは、「人間の教育」のためのシステムだが、機械学習のための情報蓄積も可能な工夫がされており、今後はこのシステムを運用しながら、認識率を高めていく予定である。
加えて、本システムがWEBベースで運用されているため、海外の日本学に研究者・学生も原本資料をこのシステムの支援を受けながら直接解読することが可能となるため、新しい切り口からの研究が進み日本文化研究がさらに加速することも期待される。
なお、本システムは、ARCと凸版印刷株式会社の共同研究に基づき、ARCの古典籍閲覧システムおよび浮世絵閲覧システムから凸版印刷株式会社が提供するくずし字認識システム(※※)を利用することで実現した。1)先行事例と本システムの位置づけ
くずし字の解読に関する研究は近年、いくつもの目覚ましい成果があげられている。- 1頁の画像全体を解析にかけ、文字の分割と認識、翻刻までを一括に行なおうとするもの(例:凸版印刷 古典籍OCR)
- 一文字分の画像に対して解析を行い、それぞれの文字をできるだけ正確に判別するもの。またそのシステムをつかって、一文字単位で文字の解読をするもの。
- e-learningを目的としたアプリの開発(例:くずし字学習支援アプリKuLA)
- 人力での翻刻作業をクラウドソーシングにより円滑に行なうもの(例:「みんなで翻刻」プロジェクト)
などがある。
本プロジェクトが開発したシステムは、2ついては、凸版印刷株式会社によるくずし字OCR技術をAPIとして提供を受け、4のようなインターネット上での協業を可能としながらも、e-learningとしての「翻刻作業者の教育・育成」に主眼を置いたシステム開発と位置づけられる。
なお、類似のシステムとしては、下記のものを上げておく。- 『木簡画像データベース・木簡字典』『電子くずし字字典データベース』連携検索
http://r-jiten.nabunken.go.jp/
→解読したい文字の画像を貼り付け、解読候補を提示するもの。 - くずし字一文字認識
http://codh.rois.ac.jp/char-shape/app/single-mobilenet/
→IIIFで公開された画像について、一旦ビューワに読み込んだ上で、枠を切り、一文字を認識させるもの。4月27日(5月2日改訂)に公開。ディープラーニングを使っているが、教育システムではない。
2)ARCくずし字解読支援・指導システムの概要と特長
立命館大学アート・リサーチセンターでは多くの古典籍原本を所蔵し、また、海外の日本文化資源アーカイブ活動の中で、膨大なデジタル複製画像も蓄積、公開している。2019年4月現在、古典籍は、約213,000件(内、一般公開約157,000件)、浮世絵は、約555,000枚(内、一般公開約157,000枚)となり、いずれも世界最大である。
翻刻支援システムは、立命館アート・リサーチセンターの古典籍ポータルデータベースと浮世絵ポータルデータベースで稼働していた翻刻システムをベースとし、くずし字の解読支援機能、指導システムを加えたものである。- 読みたい資料を検索して頁閲覧をしているときに、すぐに翻刻ウィンドウを開いて翻刻ができる。
- 翻刻作業者と翻刻の作業の履歴、注釈、質問などを保存できる。
- 難読文字については、解読支援機能を使い、AIのサジェストを受けることができる。 (凸版印刷株式会社提供のディープラーニングによるAPIが提供されている。)
- AIが判読不可の文字画像を蓄積し指導者「解読支援待ちデータベース」を連動させることにより、初学者でもWeb上で熟練者の支援を受けつつ翻刻を進めることができる。 (はこだて未来大学寺沢憲吾准教授開発の「文書画像検索システム」を基にAPIが凸版印刷株式会社から提供されている。)
- 判読不可文字は、デープラーニングシステムの次期バージョンアップに提供される。
- 翻刻全体の進行状況の把握、本文全文検索、文脈付き結果表示などの教育・指導用機能が充実している。
本システムは、オンラインでの自学自習も可能であるが、熟練者や教員などの指導者の下での学習が効果的なグループ学習型システムである。大学での授業や、生涯学習の講座での利用が効果的なシステムとなっている。(「みんなで翻刻」システムとは、この点で性格を異にする。)
3)利用者の範囲
現状、本学学生・教職員、ならびにアート・リサーチセンターの客員研究員か、共同研究拠点にプロジェクト登録したメンバーが、本システムへの利用登録をし、利用している。4)おわりに
本プロジェクトでは、国内外の古典籍や浮世絵などのデジタル・アーカイブを統合するポータルデータベースの有効活用という目標の下、収録作品の中に記されたくずし字で記載されたテキストを解読・翻刻を行うという営みに教育的な意義を見出し、翻刻作業者の育成を支援する効果的な教育システムを開発した。国内への教育効果だけでなく、海外の日本研究者の自身が原本で研究資料を解読しようとする熱意にも応えられるものである。
本システムは、教育的運用とともに、難読文字の字形イメージの収集が可能であり、字形データセットの強化という面でも貢献が期待できるだろう。国文学研究資料館提供のデータセットも、人文学オープンデータ共同利用センター(CODH)から日本古典籍くずし字データセットの形で一般公開されており、今後類似のシステムが、さまざまな形で姿をあらわし、実用化されることだろう。
他のシステム開発グループとも切磋琢磨し、その結果として、日本の古典籍や古文書の解読・翻刻を一層推進させ、日本の歴史的な記録・記事を誰もが読める環境ができるようになることを期待したい。参考サイト NHK New Web 京都
※本システムの開発にあたり、以下の組織からの助成を受けている。
・一般財団法人デジタル文化財創出機構
・文部科学省(共同利用共同研究拠点「日本文化資源デジタル・アーカイブ研究拠点」)
・JSPS科学研究費(挑戦的研究〈萌芽〉、代表 赤間 亮)
※※本システムでは、公立はこだて未来大学の寺沢憲吾准教授の開発した「文書画像検索システム」と、凸版印刷が開発した「ディープラーニングによるくずし字認識システム」を組み合わせ、独自にAPI化したものを試験的に提供されている。
また、凸版印刷は2015年より国文学研究資料館との共同研究による「くずし字OCR」技術の研究開発に取り組んでおり、くずし字認識システムの構築にあたっては、学習データとして凸版印刷が独自に採取したものと、国文学研究資料館が日本語の歴史的典籍の国際共同研究ネットワーク構築計画の一環として制作し、公開した字形データセットを合わせて使用している。第58回 [特別編] ARCセミナーを開催いたします。
「近時の著作権法改正とデジタル・アーカイブ」
講師: 宮脇 正晴(法学部 教授)
2019年4月17日(水) 18:00-19:30
【衣笠】立命館大学アート・リサーチセンター2F 多目的ルーム
参加無料(予約不要)
[共催] 立命館大学アート・リサーチセンター、アート・ドキュメンテーション学会(JADS)関西地区部会このたび、国立音楽大学附属図書館が所蔵する竹内道敬文庫の資料の一部を検索・閲覧するシステムを公開しました。
アーカイブの構築につきましては、当センターと国立音楽大学附属図書館の共同研究により実施いたしました。
この検索・閲覧システムは、国立音楽大学附属図書館が所蔵している、竹内道敬文庫より錦絵をデジタル画像で閲覧できるようにしたものです。平成30年度私立大学戦略的研究基盤形成支援事業
「日本文化資源のグローバルアクション」
成果報告会2019年3月23日(土)
13:00-17:35
立命館大学アート・リサーチセンター 多目的ルーム
参加費無料、事前申し込み不要【共催】文部科学省 平成30年度私立大学戦略的研究基盤形成支援事業「日本文化資源のグローバルアクション」、
立命館大学アート・リサーチセンターGIS Day in 関西 2019
2019 年 3 月 14 日 (木)
立命館大学 衣笠キャンパス 創思館 1 階カンファレンスルーム詳細はこちら
GIS Day in 関西 2019 公式Webサイト※事前登録方法
午後の講習会の部は、参加には事前登録が必要です。GIS Day in 関西 2019 講習会の部 参加申込フォーム
登録申込締切:
3月11日(月)3月13日(水)17:00まで延期[主催]立命館大学文学部地理学教室
[共催]立命館大学アート・リサーチセンター、立命館大学歴史都市防災研究所
[後援](一社)人文地理学会、(一社)地理情報システム学会、ESRIジャパン株式会社、株式会社パスコ
[お問い合わせ先]E-mail: yano■lt.ritsumei.ac.jp(■を@に変更して下さい)「アジア芸術学」の創成 国際ワークショップ
東アジア文化研究のフロンティア2019年 2月20日(水) 13:00~17:30(12:30開場) 立命館大学アート・リサーチセンター 多目的ルーム 予約不要/参加費無料 [共催]立命館大学アジア・日本研究推進プログラム「『アジア芸術学』の創成」
私立大学戦略的研究基盤形成支援事業「日本文化資源のグローバルアクション」、
立命館大学アートリサーチセンター
[問い合わせ]立命館大学 研究部 衣笠リサーチオフィス内 アート・リサーチセンター
立命館大学 私立大学戦略的研究基盤形成支援事業(日本文化資源のグローバルアクション)事務局
〒603-8577 京都市北区等持院北町56-1 TEL:075-466-8476(9:00~17:30)
e-mail: arc-jimu■arc.ritsumei.ac.jp(■を@に変更して下さい)今昔写真から見える京都の変遷~市電の音が聞こえる風景と現在~
【会期】 2019年2月17日(日)~25日(月)※19日(火)は休館 【時間】 10:00-16:30(ただし、20日は10:00-19:00) 【会場】 ひと・まち交流館京都 1F展示コーナー 【展示 & ギャラリートーク】 2019年2月20日(水)19:00-20:30 【会場】 ひと・まち交流館京都 B1F ワークショップルーム
入場無料【共催】立命館大学アート・リサーチセンター、京都の鉄道・バスアーカイブ研究会、特定非営利活動法人京都景観フォーラム
【後援】京都市、公益財団法人京都市景観・まちづくりセンター2019年1月26日(土)、立命館大学大阪いばらきキャンパスにて、第8回 「知識・芸術・文化情報学研究会」を開催いたします。
日時: 2019年1月26日(土) 12:00 受付開始 場所: 立命館大学 大阪いばらきキャンパス(JR東海道線茨木駅前)→MAP
〒567-8570 大阪府茨木市岩倉町2-150
※前回までと会場が異なりますのでご注意ください。主催: 知識・芸術・文化情報学研究会 共催: アート・ドキュメンテーション学会関西地区部会、
情報知識学会関西部会協力: 立命館大学アート・リサーチセンター 文部科学省共同利用・共同研究拠点「日本文化資源デジタル・アーカイブ研究拠点」
参加申し込み方法: ・ 2019年1月21日(月)までに、氏名・所属を明記の上、kacimeeting+2019(at)gmail.com 宛に電子メールでお申し込みください。 ((at) を @ に変えてください) ・ 参加費は無料です。 ※ 研究発表会後に懇親会(有料)を予定しています。大学や分野の枠を超えた交流の場にしたいと思いますので、あわせてご参加ください。(会場・会費等は、決まり次第ご案内します)