• 日本文化研究班


2009年10月18日

第101回訓点語学会研究発表会で発表をしました(岡本)

2009年10月18日、東京大学山上会館でおこなわれた第101回訓点語学会研究発表会で岡本が発表をしました。

タイトルは「デジタル画像資料による文献研究にむけて―HNGと画像内文字参照システムの統合的運用のこころみ―」で、岡本と、本拠点の客員研究員である當山日出夫先生、国立国語研究所の高田智和先生の共同発表です。
 

以前から取り組んでいる、文献資料の文字データと画像データとを関連付けて整理する方法についての発表ですが、なぜこういうことをしているのか、何を目的としているのか、なぜ訓点資料なのか、といった点を主に話しました。

岡本の専攻である歴史学(日本中世史)では、史料に記述されている内容の分析が重要であるため、史料の画像そのものは必ずしも重視されていませんが、筆跡のようにテキストに変換するときに失われてしまうもの=画像として扱う必要がある情報、を取り入れた研究をおこなうためには、当たり前ですが史料の画像が必須です。
テキスト検索を行って該当する史料画像内の文字を表示するような、より簡単かつ便利な利用方法が可能になれば、筆跡などの画像的な要素を取り入れた研究に役立ちます。
訓点資料もまさにテキスト化するだけではなく、その形や位置を画像で見ることが大切な資料であり、画像を簡単に参照できるコンピュータ環境があれば研究に役立ちます。
そこで、研究者が自己のコンピュータを使って、自分の研究対象とする訓点資料を整理することができるシステムを紹介し、訓点資料や基礎的なデータが便利でわかりやすいものになれば、訓点の研究者だけではなく、歴史学のような典籍・文書を扱うけれども訓点についてはわからない他分野の研究者も利用できるようになって助かるので、ぜひ共有や可能ならば公開をお願いします、といった内容です。

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