- 日本文化研究班
2009年4月 1日
2009年度研究計画概要(岡本)
岡本隆明の2009年度の研究計画です。
【「マルチメディア型資料アーカイブの応用と表現」プロジェクト】
1. 藤井永観文庫所蔵「東寺長者補任」を対象とする全文検索・画像閲覧システムの公開
鎌倉後期の東寺供僧定厳筆の「長者補任」を対象として、個々の文字と画像上の位置とを対応させた検索・画像閲覧システムを作成・公開する。東寺文書を研究する際に、文書の内容だけではなく、筆跡もあわせて検討することが有用となることを定厳のケースで示したい。
2. 立命館大学アート・リサーチセンター所蔵友禅図案の整理・撮影および公開
第1から第6まで大きく6群にわけられる図案のうち、第6群について、整理および撮影をすすめ、Web上で公開する。
公開する際には、図案に付された多様な裏打も資料として利用できるようにする必要があるが、(a)新聞のルビなど細かな文字まで読み取ることができるようにすること、(b)様々な向きに張り合わされている文書を画面上で読むことができるようにすること、が不可欠である。そのために、オリジナルサイズの画像をタイル状に分割して多数の画像片を作成してWebサーバー上に保存しておき、クライアント側はそのうちの必要な画像片のみを取得して、回転・上下左右の反転を加えて表示することができるようにする、といった方法を用いる。
3. 成果の発表
「立命館大学アート・リサーチセンター所蔵友禅図案の公開に向けた整理 -本来のまとまりをいかに再現するか-」
(2009年6月、JADS年次大会、立命館大学)
「Text and Pictures in Japanese Historical Documents」
(2009年6月、Digital Humanities 2009、University of Maryland,USA)
「立命館大学アート・リサーチセンター所蔵図案公開展示」(予定)
(2009年9月)
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