2007年8月 1日

日本文化研究班研究テーマ

 日本文化研究班のコンセプトは、本拠点の特徴の一つである京都班の研究フィールドをより広くとらえ、とりわけ海外との連携、あるいは比較文化の視点による日本文化研究を推進するところにある。基本となる手法には、それに関る資料のデジタル化とWEB上での運用があり、デジタル化された資料を海外の研究者と共有することで、これまで不可能であった国際的な共同研究を推進するデジタルヒューマニティズの先駆的な事例となることを目指している。
 テーマとしては、
(1)東アジア・東南アジア圏の日本語文学の表象にかかわる実証的研究。とりわけ現代までの100年間を視座に入れる。
(2)デジタル・アーカイブにもとづく比較考古学。日韓共同プロジェクトが推進される。縄文・弥生移行期の日韓比較、古墳時代の対外交渉と歴史的意義、仏教文化成立期における対外交流など。
(3)日本美術、とりわけ版画や絵入の古典籍に関する欧米の博物館美術館との共同デジタルアーカイブプロジェクト
(4)国内外の研究組織と連携した伝統芸能のデータベース化ならびに、デジタルアーカイブによる世界規模の研究基盤整備。
 各テーマごとに、恒常的に研究会を行い、その蓄積のもとにワークショップ・シンポジウムへと展開し成果物としてまとめることになるが、いずれの研究テーマにおいても、研究活動の中で研究データが日常的にデータベース化され、リソースそのものがグローバルに共有化されることが特徴になる。

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