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概要2021年4月11日(日)
本研究は、明治期における木版多色摺口絵に関するイメージデータベースを構築し、そのデジタル研究環境基盤整備に取り組むものである。同資源は当時の出版・読書文化を窺い知ることができるものであるにも関わらず、その特性ゆえの扱いづらさから、いずれの研究分野からも敬遠されてきた。以上の背景を踏まえ、本研究は、近代木版口絵に関して最大級規模を誇る朝日コレクションを中心に、他機関所蔵資料をも包括したイメージデータベースを構築し、その学術的価値の再検討を通じて、同資料を人文学研究の俎上に載せることを目的とする。2021度は、1)朝日コレクションのうち、書籍に挿し込まれた状態の口絵についてデジタル化を完了させること(残り約200冊)、2)ポータルデータベースを充実させること(登録作品、メタデータともに)、3)バーチャルインスティチュートを構築・公開することに注力する。