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2006年08月31日

●本朝廿四孝 その2 八重垣姫

八重垣姫『歌舞伎衣裳附帳』には「赤綸子流れ水に扇面繍赤裾白二枚付付き振袖着付 赤綸子流れ水に扇面繍振袖赤裏裲襠 白地織物枝菊振帯 白綸子衿赤縮緬振袖襦袢 赤縮緬裾除 赤縮緬丸絎」 とあります。 本朝廿四孝の八重垣姫など歌舞伎に登場するお姫様はたいてい着付も裲襠も赤い振袖であることから「赤姫」と呼ばれます。この他にも「三代記」の時姫や「菊畑」皆鶴姫などがあげられます。 〈衣裳用語〉付付き着付(つけつききつけ)…一枚付けと二枚付けがあります。これは昔の着物で言う二枚重ね、三枚 重ねが省略された着付のことです。袷の着付に衿、袖口、上づけと裾に別布で仕立てた「つけ」を着付 の裏に付けたものです。振帯…振り下げ帯の略。舞妓さんのようにかかと近くまである帯結びのことです。豪華な帯結びの一つ  です。 赤姫の衣裳の特徴・赤地綸子の総柄が多い。・梅・菊・蘭・竹の四君子や四季の花、扇面、流れ水、霞、雪輪などの模様。・裲襠も着付と対になった同じ模様・色。

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