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    「春画を見る・艶本を読む」展

国貞裁判-参考資料
 ∟28 『艶本研究国貞(特装本)』

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林美一『艶本研究 国貞(特装本)』
昭和35年(1960)
個人蔵

上図は本文の翻刻部分で、文章の一部に四角く伏字がされている箇所がある。右は特製本に附されていた参考資料で、これによって本文の伏字を埋めることが出来る。しかし、果たしてこの「参考資料」は猥褻図書となるのであろうか。裁判でもその点が大きな論点となった。「参考資料」は特定できる人々にのみ、研究の資料として無料配布したものであり、あくまでも江戸時代の資料を翻刻したものであるというのが坂本、林の主張であった。一方、検察側の証人はこれを不特定多数に販売したものと考え、典型的な艶本に比較して「参考資料」の猥褻性が高いと述べている。弁護側の証人として、尾崎久弥(1890-1972)や高橋鐵(1907-71)などが立ったものの、結局坂本、林両氏は有罪となり、罰金刑を受けることとなった。

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