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    「春画を見る・艶本を読む」展

二人で-
 ∟16 『艶色水香亭』

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絵師未詳『艶色水香亭』
色摺半紙本三冊 文化年間(1804-1818)
立命館大学ARC蔵(arcBKE2-0013)

 


若衆と殿様との男色図。二人がながめているのは巻軸に仕立てられた肉筆の春画である。ただし、そこに描かれているのは男色ではなく、男と女の交わり。若衆は「女の肌は柔らかでよござりましょうな」と男に仕向けると、「そちも二三年したら良い娘が此ようにするであろう」とけしかける。歌川国貞(1786-1864)の艶本『色之詠(しきのながめ)』にも、武家の男が肉筆の春画絵巻を誘惑に使う場面が描かれており、裕福な武士の家にはそのような品が備わっていたと考えられる。

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