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    「春画を見る・艶本を読む」展

温泉場で-
 ∟15 『泉湯新話』

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歌川国貞画 『泉湯新話(せんとうしんわ)』
色摺半紙本三冊 文政10年(1827)頃
立命館大学ARC林美一コレクション蔵(hayBKE2-0001)

 


庶民が旅を楽しむようになったのは、江戸時代中頃―享保期(1716~736)辺りと言われている。江戸日本橋を起点とした五街道の整備が進み、宿場も充実したことで快適に旅行することが可能となった。本図は箱根湯元にある宿屋の二階。江戸からの遊山を楽しむ芸者とその馴染み客のようである。明るい昼から開放的な場所で二人は艶本をながめている。男は、「逗留しているのも又気が変わって悪くねへぜ」と言いながら女の裾へ手を伸ばしている。

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