2017年6月18日、7月2日、7月9日、亀岡市の公民館「ガレリアかめおか」が主催する須恵器窯の復原実験作業に参加しました。地元陶芸家の発案に従い、亀岡市窯跡群特有の小型三角窯をはじめて復原する実験です。通常の穴窯タイプの須恵器窯の復原実験はいくつか行われていますが、小型三角窯は篠と、山を越えた京都市・大原野地区でしか発見されていない、極めて特殊な構造をもつ窯です。陶芸家を中心にして、考古学研究者・学生、ガレリアかめおかの担当の方の間で交流を深めることもできました。

考古学では謎が多い小型三角窯に、陶芸家の方々が果敢に挑む姿は、実に頼もしいことでした。実験考古学・民俗考古学の立場から、有意義な実験として注目されます。

乾燥をまって10月以降に実験の窯焚きを行う予定です。


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