2017年11月3日~12月3日まで、ガレリアかめおか1階ロビーギャラリーにて、「つながる須恵器職人と私たち」展が行われ、篠窯跡群で発掘された小型三角窯の復元・焼成実験の成果が展示されています。

http://www.galleria.or.jp/eventinfo/exh_sueki

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本研究室も、ガレリア亀岡が主催する実験に積極的に関わってきました。地元の遺跡と地元の土に拘った陶芸家と考古学研究者のコラボレーションは、大変面白い試みです。2017年11月26日には参加した陶芸家のトークショーが開催され、木立が司会を勤めます。

展示解説には次のように説明されています。「このプロジェクトは、学術的成果だけを追求しているのではありません。このまちの歴史と文化を私たち自身がもっと深く知って発信したい、という想いに根差しています」。

陶芸家・綿引恒平さんは「あまり知られていない亀岡の大切な遺跡を市民に紹介したい」「全国的にも特殊で、謎の部分が多い小型三角窯を復元してみたい」「亀岡の土を使いたい」という、多様な希望をもっていました。陶芸家・清水志郎さん、明主航さんも「おもしろい」と言って綿引さんともに強力なチームを作っていただき、何人かの若手陶芸家にも協力して頂きました。考古学研究者にとっても、この試みは大変興味深く、ありがたいものです。そのため、考古学では石井清司さん、水谷壽克さん、高橋照彦さんと木立が参画し、大阪大学や立命館大学、滋賀県立大学などの学生も協力しました。

こうした活動に亀岡市文化資料館も連携しており、第62回企画展「亀岡の土から生まれた~響きあう造形美~」が10月28日から12月3日まで開催されています(有料)。11月3日~12月3日まで「三角窯ってどんな窯」(ロビー展。見学無料)も開催され、木立が製作したテスト・ピースも展示されています。また、講演会も企画されています。残念ながら、亀岡市文化資料館は独自のホームページをもっておらず、2017年11月5日現在、亀岡市役所の文化資料館のサイトでは展示会の案内も確認できません。「亀岡市文化資料館みんなで応援サイト」というフェイスブックで日時などが確認できます。

https://www.facebook.com/kameoka.museum/photos/rpp.455564921181084/1697700026967561/?type=3&theater