2018年2月15日より、五条坂で生まれ育った陶芸作家さんの資料をご遺族から預かり、デジタル写真撮影を始めました。作家さんが書かれたメモ・スケッチ類、原稿、絵画、色紙・短冊・扇絵など、多様な資料群です。作品ができあがる背景や過程を知る上でも、重要な資料になります。

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これまで、五条坂の道仙化学製陶所や藤平陶芸の近現代文書を検討してきましたが、この他にも多くの参考になる資料が眠っていると思われます。聞き取り調査も重要だと思います。それらの価値を掘り起こし、末永く保存活用してゆく必要があります。古い工房には支払い伝票や出勤簿などの帳簿類、行政文書などの文書類が保管されている場合があります。また、今回のようにスケッチ類など、作品を作るための素材や過程を示す貴重な図案もあります。こうした多様な資料群によって、京焼の歴史的イメージはさらに補強されてゆくと思います。