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A Basic Study on Primary Sources related to Urashima Legend in the possession of Itoi Bunko Library in Maizuru City |
本研究では、舞鶴市糸井文庫(京都府舞鶴市文化財)における未整理の資料を対象として、新たに翻刻を施す。そして、本文庫が果たした日本文学・日本文化上の役割を解明するために、これらの資料を改めて整理することを主な目的とする。 特に、浦島で伝説に関する資料を対象として、これまで実施してきた国際共同研究を発展・深化させる。 そして、立命館大学アート・リサーチセンターの「舞鶴市糸井文庫閲覧システム」を通じて、新規に翻刻した資料のWEB公開を行い、国内外の研究者や一般国民に資するようにする。 |
Professor, Department of Humanities and Social Sciences, Shizuoka Eiwa Gakuin University Eriko HATA |
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Providing descriptive metadata and transcriptions for Collection of correspondence and poems from various officials from the Kumamoto domain |
スタンフォード大学東アジア図書館が所蔵する「熊本藩文人書状集」(83点の書状、17点の漢詩からなるコレクション)は現時点で未だ翻刻作業が完了しておらず、継続してメタデータの充実を図る必要がある。立命館大学ARCの「くずし字翻刻学習・指導システム」を引き続き使用し、当コレクションが既に作成済みのデジタル画像から研究代表者(マッザ)が翻刻文作成を継続する。翻刻文に基づきスタンフォード大学東アジア図書館OPAC上に公開されるメタデータの充実に努める。昨年度は新型コロナウイルスの流行拡大のためリモートワーク移行に因るプロジェクト等により翻刻が遅々として進まなかった為、昨年に引き続いての申請とした次第である。2021年度の研究申請が受諾されたあかつきには、全文書の翻刻完了を目標に作業を継続する。 |
Head of Technical Services/Japanese Technical Services Librarian, East Asia Library, Stanford University Libraries Mieko MAZZA |
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「目玉の松ちゃん・尾上松之助 活動写真デジタル資料館」の内容拡充 |
日本映画の草創期に「目玉の松ちゃん」の愛称で慕われ、明治42年から大正15年までの17年間に、1000本もの映画に主演した、大正時代の国民的大スター・尾上松之助の遺品・資料のデジタル化を進める。今年度で5年目となる。 残念ながら昨年度の課題を多く積み残しているが、今年度は次の点を重点課題として取り組んで参りたく。 1.「明治43年・1910年、京都で初めての映画撮影所、二条城撮影所・開所110年記念・デジタル展示会」の開催(昨年度から繰越した案件)・国立映画アーカイブ、京都府立図書館、京都学歴彩館、神戸映画資料館など多くの先からご協力頂いた資料について、一作品ずつ、当時の新聞広告資料とセットしてデジタル公開する。 2.一昨年度より「公開優先」した資料の説明付け作業を進める ・説明付け作業が未済の資料も「公開優先」してきたが、今年度中にこの説明付け作業を完了させる。 なお、次の課題はアート・リサーチセンターが閉館中につき、来年度に繰り越す。 ・「松之助ゆかりの鎧」、「松之助肉声レコード」のデジタル化 ・引き続き、赤間先生にご相談のうえ、様々な遺品資料のデジタル公開に努めて参る所存。 |
Representative, Matsunosuke Onoe's relics Preservation Society Yoshitaka MATSUNO |
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Significance of Yokota Einosuke in the modern Kyoto film industry |
日本映画草創期に、映画の導入から普及、発展まで最も寄与した一人の京都の実業家、横田永之助が、兄の万寿之助と共に最初期の映画会社である横田商会を立ち上げ、映画館がまだなかった時代に10を超える巡業隊を組み、地道に全国を回りながら映画興行を行ったこと、及び横田が映画の父、牧野省三を見出し、映画最初のスター、尾上松之助と164本もの映画を撮ったという功績は、よく知られている。しかし、京都をベースに明治末期から活動していた横田商会について、その実態や詳細は明らかになっていない。申請者は、横田商会の貴重な資料(紙媒体、写真、映画フィルム)の調査・発掘・研究を2018年から行っており、アートリサーチセンター資源活用型共同研究員に採択されたことにより、多くの遺品資料のデジタル化ができた。今年も継続して、さらに遺品資料のデジタル化を進め、その資料の調査・研究を進めていきたい。 |
Part-time Lecturer, Faculty of Sociology, Kansai University/ Video director, Kenichiro Hase Office Kenichiro HASE |
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Stickiness and path dependence of land use patterns |
伝統的に都市経済学においては、土地利用を分析する際に、長期的に安定した状態に注目してきた。土地利用が変化している状態は、一時的なもので、いずれ長期的に安定した状態へと収斂すると考えてきたのである。しかし、実際に土地利用が変化するには時間が必要であり、移行過程がどの程度の時間を必要とするか、更に、その変化の過程が一意ではない、つまり、経路依存性をもつか、はこうした伝統的な分析の有効性を大きく左右する。そこで、本研究では、過去の土地利用がどの程度の期間土地利用を左右するか、また、経路依存性を持つか、を分析する。その際、具体的には、京都の地籍図GISデータを活用し、大正期の京都の土地利用と現在の土地利用の様子を比較する。 |
Professor, Graduate School of Economics, The University of Tokyo Yasuhiro SATO |
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The Application of Deep Learning Method for Detecting the Symptoms of Mental Health Disorder from Artworks Datasets |
The spread of SARS-Cov-2 virus, its mutations, and reinfection after recovering from the Covid-19 in Indonesia and many countries become one of the primary causes of anxiety for many people so that they experience depression, stress and anxiety. The increasing psychological impact of the pandemic is marked by the symptoms of anxiety, depression and stress (Da Silva, 2020; Mazza et.al., 2020). Mental health disorders occur due to psychological pressures such as social isolation, the psychological impact of Covid-19, having fright of infecting others, existing stigma and immunity factors against viral reinfection possibility, as well as the mutation of SARSCoV- 2 (Korber et.al., 2020; Grubaugh et.al., 2020; Tillet et.al, 2020, Falahi et.al, 2020, Yahav et.al., 2020). An art therapy through pictures or paintings can be a way to reduce psychological disorder aspects, especially anxiety (Vick, 2011) which is faced by both patients and non-patients. The ukiyo-e of Katsushika Hokusai and Utagawa Hiroshige influenced Van Gogh's paintings, as well as other world artists. Vincent van Gogh experienced anxiety, depression and bipolar disorder during his artistic work. The development of art therapy with psychotic arts (Reitman, 1954) is in order to recognize the characteristics of psychotic images in Japanese art. The figures of schizophrenia are represented by figure representations, dress oddities, irrelevance in decorative lines, there is tendency to expressing oneself, there is no bilateral symmetry, no shape doubling, heads are not drawn correctly. The relationship between creativity and mental illness is disputed in art history. One Japanese artist who suffers from schizophrenia is Yayoi Kusama. The joint research using deep learning method is utilized to classify and detect mental health disorder symptoms. |
Institut Seni Budaya Indonesia Bandung Wanda LISTIANI, M.Ds |
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Natural Language Processing for a Geospatial Exploration of Japanese Ukiyo-e Prints |
The proposed project aims at digital geospatial exploration of the sites depicted in Japanese early modern ukiyo-e landscape prints, and focuses on a large dataset of prints available through the database of the ARC. The information on the locations depicted in the prints will be extracted by applying the Natural Language Processing technology (e.g. Name Entity Recognition) on their meta-data. This will be followed by visual analysis of the images performed with the use of visual encoders (pre-trained to classify/caption generic images) to identify possible connections between visual characteristics of the images and certain locations. These analyses will generate a new information on geo-temporal distribution of the sites and their visual depiction contributing to a better understanding of Japanese landscape prints in general. |
Associate Professor, Dept. of Asian, Middle Eastern and Turkish Studies, Stockholm University Ewa MACHOTKA |
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A Research Project on Construction of Comprehensive Digital Archives Focusing on the Third Phase Yakusha Hyobanki |
役者評判記は、歌舞伎の演技や役者の動向、興行の実態などを追うことのできる基本的な演劇資料である。そのために、万治から明和期(1658-1772)の役者評判記を翻字した『歌舞伎評判記集成』の第一期・第二期(岩波書店、1972-1977・1987-1995)がすでに刊行され、安永から享和期(1772-1804)を対象とした第三期(和泉書院、2018-)の刊行も進んでいる。 本研究では、第三期の対象となる役者評判記について、ARCのクラウドやデータベースを活用しながら翻字テキストデータの正確性を高めつつ、用字の問題、諸本異同の問題等、役者評判記の諸問題を分析することにより、より有効な役者評判記の活用のあり方を提示し、また、蓄積された正確な翻字本文を索引データベースとして構築し、さらなる広範な利用を実現することを目的とする。 |
Professor, Faculty of Law and Literature, Ehime University Yoko KAGURAOKA |
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Management for the Japan Art Documentation Society Utilizing Cloud Storage |
1989年4月に開設された アート・ドキュメンテーション学会は、ひろく芸術一般に関する資料を記録・管理・情報化する方法論の研究と、その実践的運用の追究に携わっている。 本学会には、図書館司書、学芸員、アーキヴィスト、情報科学研究者、美術史・文学史・音楽史・メディア史・文化史・自然史研究者など、約 350名の正会員、学生会員、賛助会員が所属してい る 。従来の美術館/博物館・図書館・公文書館・アーカイヴおよび学会といった機関や職能を超領域的に融合する新しい学術団体として、本学会は、新しい未知な課題に取り組む方々の参加をえて、活動を展開している。 国際的視野にもとづいて現代社会の要請する人文学と情報学との連動を追究し、今日的要請に即したデータベースの構築、アーカイヴ・デザイン、また個別的な応用課題の解決に取り組み、着実な成果をあげる。 |
Japan Art Documentation Society |
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Fundamental research for digital reproduction of Kabuki in Genroku era |
本研究の目的は、絵入狂言本・番付・役者評判記等の周辺資料を有機的に繋ぎ合わせ、元禄歌舞伎の実態を再構築することにある。その基礎的段階として、国内外の絵入狂言本の悉皆調査を行い、出来うる限りの画像をARC「絵入狂言本データベース」に反映させた。またその成果は出版物『絵入狂言本総覧』として公開される予定である。そのためにも継続してARCのデータベースを利用したい。 ただしこれで絵入狂言本の調査・整理は終了したわけではなく、データベースとして誰もが検索可能で、研究に供することのできる環境を構築する作業が残っている。また、周辺資料と有機的に結合させるための方途を探究しなければならない。研究設備・資源活用型として申請する所以である。 |
Professor, English and International Studies, Meijyo University Masami IWAI |
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A study on the Historical Position of "Rakuchu-Rakugai-zu Byobu" in East Asia |
洛中洛外図屏風をめぐる研究は、極めて豊かな蓄積を有しているが、その成立・発展過程をめぐっては、日本国内での絵画技法や政治的状況を中心に議論がなされている。 本研究は、立命館大学アート・リサーチセンターがこれまでに積み重ねてきた洛中洛外図屏風のデータベースに依拠しつつ、それをさらに充実させるため、洛中洛外図屏風に描かれた空間と時間に着目し、中国大陸や朝鮮半島の類似する風景図や都市図との比較を行いつつ、その歴史的位置づけを解明することを目指す。 |
Postdoctoral Fellow Department of History, School of Humanities, Tsinghua University Chen LIU |
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Nōgu taikan Transcribe and Translate Project |
ピッツバーグ大学図書館貴重書室は、能絵で有名な月岡耕漁の版画集「能楽図絵」「能楽百番」「能画大鑑」「狂言五十番」を所蔵しており、合わせて632枚の能絵をデジタル化し、オンライン展示「Kōgyo: The Art of Noh」で公開しています。新たに山口蓼州の版画「能具大観」102枚をオンライン展示に加えるにあたり、草書体で書かれた各版画の説明文102枚を翻刻、英訳して広く世界の利用者に提供していきます。 |
University of Pittsburgh Library System Japanese and Korean Studies Librarian Hiroyuki NAGAHASHI GOOD |
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The Relationship Between Publication and Urban Culture on Kamigata and Edo in 18 Century |
本研究では、江戸中期に京都を拠点として活躍した浮世絵師である西川祐信(1671~1750)に着目し、18世紀上方出版文化から江戸の都市文化へと続く知の連環を考察する。 祐信は、上方だけではなく、江戸の絵師にも大きな影響を与えた絵師であり、多様な出版文化の展開を担った重要な人物であるにも関わらず、これまで十分な研究がされてきたとは言い難い。本研究は、祐信という絵師を核とした知的活動の展開と上方文化の江戸流入を明らかにすることを目的とする。 研究活動の一つとして、毎月1回 アート・リサーチセンターにて西川祐信の着物雛形本『正徳雛形』の研究会を開催。染織、文学、美術など様々な研究者をメンバーとして『正徳雛形』に記載された各雛形を分析し、模様の典拠となった文学、演劇との関連性を考察する。 |
Assistant Professor, International Research Center for Japanese Studies Aki ISHIGAMI |
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A Study on Kyoto-Haikai through the 18th and 19th Centuries Concerning Hanakuyo |
京都東山の芭蕉堂で毎年のごとく発刊された『花供養』を全冊にわたって翻刻し、近世後期の京都および全国の俳諧の実態を明らかにする。同資料は、近世後期のおよそ100年間、作者はおよそ全国に及ぶため、近世後期の日本、特に京都の俳諧史資料として有効である。このため、これによって江戸時代の俳諧と近代俳句との連続性あるいは非連続性の検証をおこなうことを目的とする。翻刻データは、すでに公開されている原本デジタル画像と同時に参照できるようにし、研究者間の共有を図る。2017年度より、対象を『花供養』以外の芭蕉顕彰資料に広げており、当年度も引き続き調査を実施するほか、必要に応じてデジタル化を実施する。 |
Part-time Lecturer, Ritsumeikan University Chiyoko TAKEUCHI |
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Research for the utilization of digital database "TVCM of the 20th century" |
本研究課題は、立命館大学アート・リサーチセンター内に構築された映像データベース「20世紀のテレビCMデータベース」を研究者に公開し、幅広く研究教育活用を支援するものである。本データベースは株式会社TCJと日本アド・コンテンツ制作協会から貸与を受け、ハイスピリット株式会社とさがスタジオから寄贈を受けた、1950~1990年代制作の日本のテレビCM約18,000本から成る。これまでの外部利用者は2019年度5名、2020年度9名、2021年度7名(6月現在)。研究代表者および研究分担者は、本データベースの運営管理、データの追加・精緻化、閲覧希望者の審査、閲覧者へのアドバイスなどを行う一方で、社会学、メディア史、戦後日本文化史等の観点から自らも本データベースを研究教育に活用する。 |
Professor, College of Humanities and Social Sciences Department of Social Sciences, Ibaraki University Kouhei Kouno |
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Visualizing Japan's Siberian Intervention of 1918-1920 through the diaries of infantryman Takeuchi Tadao |
This interdisciplinary project focuses on the experience of Takeuchi Tadao, a young farmer from Western Japan, who participated in Japan's Siberian Intervention of 1918-1922. Takeuchi left a set of notes and diaries about his experience in Russia in 1920. Of particular significance are several drawings and a comprehensive pictorial diary, which are rare non-photographic visual sources produced on site by a Japanese witness to the conflict. With the help of art, social and military history methods, the project first examines the significance of the Siberian Intervention for a conscripted farmer during the Taishō period. A second aspect explores the memory of the Siberian Intervention, a pivotal but "forgotten" conflict of the early 20th century. It considers how individual diaries - both written and pictorial - contribute to the shaping of a nation's collective memory. It also aims to investigate the potential of digital exhibits in altering the public perception of a historical conflict. |
Lecturer, University of East Anglia, UK Nadine WILLEMS |
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"Kyoto News" preservation and utilization project |
「京都ニュース」とは、1956年から1994年までの約40年間、京都市広報局が制作し、市中の映画館で上映された市政ニュース映像である。高度成長期からバブル崩壊期までの、京都における市政活動や施策、都市計画による景観の変容、折々の世相や出来事、市民生活、祭事など全容を把握することができるこれらの映像は、「京都学」の見地のみならず、各分野からの学術的なアプローチや研究素材としての価値が大きい。 これまでの研究において、京都市歴史資料館に保管されている全残存547巻の35mm画ネガ・音ネガ原版の調査と、立命館大学アート・リサーチセンターに寄贈された16㎜フィルムのデジタル化を行った。今年度は、これまでにデジタル化(ナレーションのテキストやGISによる場所の特定などを含む)したデータをデータベース化し公開するとともに、運用における課題等について整理するものである。 |
Representative, The Toy Film Museum in Kyoto Yoneo OTA |
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Construction of a digital archive of the Yamori family postcard collection and geographical analysis of its images and texts |
2021年4月、立命館大学アート・リサーチセンターに寄贈された矢守家絵葉書コレクション(約1,200枚)の整理とデジタル・アーカイブ構築作業を進める。並行して、画像と文字情報によって、絵葉書が伝える、20世紀前半頃の日本国内の名所旧跡や自然、娯楽や生活風景のほか、災害の様子等について、撮影された場所と年代の特定、景観要素の抽出といった基礎的なデータ分析を行う。これらの調査・分析をもとに、地域情報の伝達媒体としての絵葉書が持っていた文化的、また、社会的な役割とその特質を明らかにすることが本研究の目的である。 |
Professor, Faculty of Letters/Graduate School of Letters, Kyoto University (Visiting Researcher, Art Research Center, Ritsumeikan University) Kazuko Sugiura |
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Infrastructure Development of Digital Research Environment for Modern Woodblock-printed. Kuchi-e (Frontispieces) |
本研究は、明治期における木版多色摺口絵に関するイメージデータベースを構築し、そのデジタル研究環境基盤整備に取り組むものである。同資源は当時の出版・読書文化を窺い知ることができるものであるにも関わらず、その特性ゆえの扱いづらさから、いずれの研究分野からも敬遠されてきた。以上の背景を踏まえ、本研究は、近代木版口絵に関して最大級規模を誇る朝日コレクションを中心に、他機関所蔵資料をも包括したイメージデータベースを構築し、その学術的価値の再検討を通じて、同資料を人文学研究の俎上に載せることを目的とする。2021度は、1)朝日コレクションのうち、書籍に挿し込まれた状態の口絵についてデジタル化を完了させること(残り約200冊)、2)ポータルデータベースを充実させること(登録作品、メタデータともに)、3)バーチャルインスティチュートを構築・公開することに注力する。 |
Independent Researcher Tomoo ASAHI |
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Compiling and utilizing the Hakutaku-an Collection database at ARC. |
白澤庵コレクションデータベースを利用し、データ充実、日常の業務・研究活動への活用を行い、白澤庵コレクションの価値・意義の周知に繋げる。 |
Formerly professor at University of Michigan, University of Washington, Kansai Gaidai University Paul Berry |
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Construction of the Database of printing blocks of selection from Daishin Gito's works (the 273th chief priest of Daitoku-ji Temple) owned by Gyokurin-in, sub-temple of Daitoku-ji Temple in Kyoto City |
大徳寺山内塔頭 玉林院に所蔵されている大徳寺273世大心義統監修の著作を蒐めた版木129枚(別紙添付)の整理とデータベースの構築を行う。大心義統(1657-1730)は、 妙心派の無著道忠と並ぶ江戸時代中期の学僧で、生前に多くの著作を残した。しかし彼の著書や出版に関する研究は、まだ殆ど行われていない。大心が京都ではなく泉南、堺を中心に布教していた事も一因であるが、そのため、臨済宗以外に黄檗宗や律宗の僧侶との繋がりも深く、禅楽寺に大蔵経をの経蔵を設け、公開の形で教学の指導に当たった事が伝記資料に記されているなど、その活動はたいへんユニークである。その他に、堺という地方で出版された一連の著作と檀越の中村氏との関係など、未調査の課題が山積するが、これらの版木を詳しく調査していく事で、江戸中期の地方出版と黄檗宗の出版事業との関わりについても、さらなる解明が期待できる。 |
Visiting researcher, International Research Institute for Zen Buddhism, Hanazono University Jijin MORI |
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Collection and Preservation of Traditional games from around the world, the Systematization and the Study of Cultural relevance of them. |
世界各国・地域には、伝統的に受け継がれている独特の遊びが数多く存在する他、同系統の遊びでも、地域の特色を生かしたルールや用具のバリエーションが数多く存在します。しかし、これらのルールや用具は、1970年代半ばから80年代にかけて一部の地域を除き、急速に姿を消しつつあります。近年、インターネットの普及と発展により、遊び方そのものは復活をしているものがありますが、用具を入手するのは困難になりつつあり、民族的な遺産としてもこれらのものを保存、収集していくことには大きな意味があると思います。このような理由から世界の国や地域に存在する様々な遊びや用具、及びそのバリエーションを出来うる限り保存、収集し、加えてそれらの比較対象から各国、地域、時代におけるルールや用具の変化、民族的な文化の関わりを研究することを課題とします。 |
Part-time Lecturer, Shitennoji University Isao UMEBAYASHI |
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Study on the Effective Promotion of Noh Theater to the Global Audience |
2020年度からのCovid-19による環境変化にともない古典芸能の世界でもパフォーマンスの新たな発信方法を摸索する段階に入った。この状況をうけ、リアルはパフォーマンスに併せ、オンライン型での映像配信を加えるハイブリッド型の公演を追求していく。日本を代表する芸能文化を世界に向けて発信するのに最もふさわしい方法は何か、アート・リサーチセンターの持つノウハウを生かしつつ検討し、実践型で研究を進める。 |
Katayama-ke Nohgaku Kyomai Hozon Zaidan (the Katayama family foundation for the preservation of Noh and traditional Kyoto dance) Kurouemon KATAYAMA |
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Preparing a database of collections of correspondence |
近世から近代にかけての書簡を収めた書簡集中の発信者・受信者のデータを有効的なデータベースとして整備・発信を進めたい。書簡原資料は近年各所蔵機関がデータ公開しつつあるが、過去に出版された書簡資料集中には現在所在不明のものも含め様々な書簡が収められており、また検索もままならぬものが多い。それらを総合的に参照可能とすることは書簡研究上非常に有益である。本研究の基本データは、JSPS科研費「近世から近代にかけての日本の書簡文の研究」(JP17K18493、研究代表者: 池澤一郎)の共同研究者として助成を受けて作成したものであり、それをARCのデータベース構築機能を活用して有効的なかたちでの公開を目指す。 |
Emeritus Professor, Faculty of Letters, Atomi University Hideyuki IWATA |
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Digital Archiving and Promotion of "Tsuchitaro / Mototugu Hayashi's Movie Sounds Collection" |
日本映画における数々の名作を担当した録音技師である林土太郎氏(正確には土に点)、長男の林基継氏が制作時に残した映画・映像の音源(約2000点)の整理およびデジタル・アーカイブの構築作業を行う。映像に関わる音源資料は、日本においてアーカイブ事例が少なくいまだ端緒的な状況であることから、本活動はその嚆矢となる。また、それらの資料に学術的な知見を付与した組織化を進めることで、新しい付加価値を有するNFTアートとして発信することを念頭に置き、国内外に大量に埋没していると想定されるこの分野の文化資源の新たな利活用について検討することを本研究プロジェクトの目的とする。 |
CEO, studio-884.Pro. Co,. Ltd. Genki TAKIGAWA |
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Archiving and Educational Use of Japanese Classical Dance |
日本舞踊は、歌舞伎舞台で初演された古典作品を主とするが、日本舞踊という名称が明治期から使用され、昭和初期に日本舞踊協会が設立されるなど、近代において、大きく展開を遂げた。本研究では、近現代における日本舞踊の変遷を分析できるよう、データを収集、検討し、データベースの構築とデータの充実化を行い、その教育的利用について考察する。 |
Associate Professor/ College of Arts and Sciences, J. F. Oberlin University Mariko OKADA |