• 日本文化研究班


2008年12月 4日

北京大学における日本文化研究事情報告

 

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11月の下旬に北京大学における日本文化教育・研究の現状を調査するために当大学を訪問することを実施しました。調査結果をご報告いたします。

 

(写真:北京大学外国語学院正門及び研究棟)


 

DSCN0375.JPG ● 面談者
  金 勲先生:日本語言文化学科主任教授。
          専攻は哲学であって、仏教思想に詳しい。
  王暁秋先生:歴史学科教授。中国中日関係史学会副会長。
          中国政治協商委員会委員。
          専攻は日中交流史ですが、中国における日本学研究に関する文献に詳しい。
  厳紹「湯〈上〉+玉〈下〉」:
          比較文学・比較文化研究所所長。教授。
          中国社会科学院日本文化研究顧問。
          専攻は古代神話・伝説ですが、日本所蔵漢籍に詳しい。
          天皇陛下の質疑に答える経験がある。
● 日本語言文化学科
  ・ 教授五名、副教授九名、講師三名。日本語学を専門とする先生が多い。芸術、文学、神道、日本史を専門とする先生方は若い。毎年修士課程は十名、博士課程は五名を募集している。
   早稲田、慶応、法政、関西、創価、一橋、文教、同志社女子、日本大学等の学校との交流がある。
   同志社女子大学とは交流協議があって、当学科から毎年一名の先生が女子大へ派遣し、中国文化に関する授業をする。今年は茶道と能を研究している滕軍准教授がいらっしゃっている。
  ・ 蔵書。北京大学図書館を利用している。しかし、資料の目録すらデジタル化されていないため、あまり有効利用されていないようだ。
   今回は図書館内部に入ることができなかった。組織が違うので、交渉が必要だ。


● ほかに
  ・ 中国、香港、台湾の日本文化研究を活性化するために、香港大学を中心に、三地の学者方は、日本文化研究に関する情報交換と、研究用データベースの提供を目的とするホームページを立ち上げようとしている。(比較文学・比較文化研究所による情報)
  ・ 金、王、厳の三人の先生とも、中国における日本学研究に関する文献資料や図書館蔵書のデジタル化が必要だと仰った。
  ・ 北京大学でARCの博士募集に関する説明会を開くことを歓迎すると国際交流合作部が協力する意思を表明してくれた。

(写真:院生たちはP0werPointを利用して発表することが多い。)

以上、簡潔にまとめてご報告させていただきました。

 

ARC日本文化研究班RA1周萍

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