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2010年1月28日

じんもんこん2009での発表

本学びわこ・くさつキャンパスにおいて12月18~19日に開催された情報処理学会人文科学とコンピュータシンポジウム(じんもんこん2009)において,当研究室から以下の4件の発表を行いました.

•W. choi, D. Baker, M. Blazeby, K. Furukawa, K. Hachimura and R. Beacham,“Performing Arts of Intangible Cultural Heritage in Second Life”, 人文科学とコンピュータシンポジウム, 情報処理学会, pp.135 - 140, 2009(12) (口頭発表)
•伊藤健太郎, 鶴田清也, 崔雄, 八村広三郎,“感性を伴ったダンスステップの識別”, 人文科学とコンピュータシンポジウム, 情報処理学会, pp.147-154, 2009(12) (口頭発表)
•尾崎良太, 鶴田清也, 崔雄, 八村広三郎,“ダンスコラボレーションのための隠れマルコフモデルによるダンス動作の識別”, 人文科学とコンピュータシンポジウム, 情報処理学会, pp.155-162, 2009(12) (口頭発表)
•大原邦彦,吉村ミツ, 八村広三郎,“浮世絵における落款の自動抽出の試み”, 人文科学とコンピュータシンポジウム, 情報処理学会, pp.41-48, 2009(12) (口頭発表)

2010年1月27日

じんもんこん2009

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 2009年、12月18日(金)、19日(土)の二日間にわたり、情報処理学会人文科学とコンピュータ研究会主催、文部科学省グローバルCOEプログラム共催のシンポジウム、"じんもんこん2009"(実行委員長:八村広三郎)が、本学BKCエポック21にて開催された。
 本シンポジウムでは「デジタル・ヒューマニティーズの可能性」の統一テーマのもとに、一般講演41件、ポスター発表11件、企業展示7件が行われた。参加者も160名を超えるなど、きわめて盛況な大会となった。本学の学生、若手研究者も数多く登壇し(講演12件、ポスター3件)、本学グローバルCOEにとって大きな意義を持つものであった。
 基調講演はカナダ・アルバータ大学のGeoffery Martin Rockwell氏が、"The Sparrow Flies Swiftly Through: From Humanities Computing to the Digital Humanities"という題で、従来の人文学からデジタル・ヒューマニティーズへの移行をスズメの機敏さに喩えて論じられた。特別講演は、本学歴史都市防災研究センター長の土岐憲三氏による「京都文化遺産の危機管理」という題で、文化遺産を後世に残していくために国家、社会、個人それぞれがなすべきことについて、ユーモアを交えつつ、熱く語られた。


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基調講演:G. M. Rockwell氏  特別講演:土岐憲三氏

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デジタルアーカイブ技術研究班

関口 博之

2009年11月11日

UBCで研修を行いました

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 今年の夏,University of British Columbia (Canada)MAGIC研究センターに滞在していた間に,Cubeeとの研究プロジェクトに参加し,研究活動を行いました.MAGIC研究センターはその名前Media and Graphics Interdisciplinary Centreの通り,大学の幾つか研究室の先生より構成され,メディアやグラフィクスなど情報技術の開発研究活動を行っています.私が滞在している間では,各研究室からの学生および海外からの研究者がMAGIC研究センターに集まり,各研究プロジェクトに所属し,夏休み研究として研究を行っていました.その研究はユーザとコンピュータ間のインターフィスの開発に集中しています.例えば,Myviewとの研究プロジェクトでは,多視点から撮影したスポーツ映像をユーザ側に送り,各ユーザが好きな角度から映像を見ることができ,さまざまな情報を自由に得ることができます.このシステムは開発中で,来年のバンクバーで開催する予定の冬オリンピックでスポーツ中継の実用に目指しています.

 私が所属している研究プロジェクトでは,Cubeeとの擬似3次元ディスプレイを用いて,さまざま応用に向け,インタラクティブなインターフィスを開発しています.上図では,Cubeeプロジェクトのメンバの写真です(私が真ん中で,右から2番目はCV研の野村君です).テーブルの上に置いているのはそのCubeeです.Cubeeが5つディスプレイで構成され,それぞれディスプレイが3次元物体の異なる視点から見た映像を示すことにより,Cubeeの中に3次元物体を見えるようになっています.私がこちらのDH研究プロジェクトに関連している3次元能面などをCubee中で表現することの以外に,Cubeeが3次元物体を操作できるツールとしてのシステムの構築を試みました.そのシステムは完全に完成するまでになっていないが,将来的に,ユーザが自由に3次元文化財を鑑賞および操作できるディジタル博物館システムに展開することが考えられます.この点についでは,生まれた新たな情報技術が文化の中に活かす,さらに発展することを言えるでしょう.

 今回の滞在で,異なる研究雰囲気を味わいました.UBCでは,積極的に学外との交流を推進しています.UBCで学位を取った方が同じ研究室に残られず,学外で研究職を探すことになります.そのことにより,各大学の間に学術交流ができ,研究成果が上げることができます.また,MAGIC研究センターでは,リーラスクな研究雰囲気の中で自由な研究発想を追求しています.さまざまなアイディアがぶつかりあい,小さな発想から大きな研究プロジェクトまでに成長する例が少なくではありません.UBCに滞在中に得た経験が現在および今後の研究にとっては宝のようなものだと思っています.

デジタルアーカイブ技術研究班

尹 新

2009年11月 3日

The 2nd Asian Joint Workshop on Information Technologies

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On 9-10 September 2009, the 2nd Asian Joint Workshop on Information Technology was held in Ritsumeikan University, BKC. This workshop aims to exchanging the knowledge in information technology and collabolation between Ritsumeikan University and Dalian University. The first joint workshop was hosted by Dalian University last year.

Within two days of this workshop, I have a chance to meet researchers from Dalian University and to discuss my ongoing research. On the first day, Professor from Ritsumeikan and Dalian University gave their talk on the research topics and the students of Dalian University presented their work in poster session. Many research topics have been dicussed. I, Ritsumeikan student, presented on the second day of the workshop. 

My presentation topic is “A Quick Filtering for Similarity Queries in Motion Capture Databases”. In this poster, I introduced on feature extraction and quick filtering methods in the similarity retrieval system. A representation of motion capture data is joint angles, which can distinguish different human body poses. I proposed a new technique for dimensionality reduction based the average and variance of joint angles.

I have a great experience in this workshop not only to conduct my ongoing researches but also to create a social network from professors, researches, Ph.D. students.  I would like to thank all people in GCOE program that support my research and Professor Kozabura Hachimura, who is my supervisor.

 

Choensawat, Worawat

 

2009年9月29日

ITP研修

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ロンドン大学の傘下にあるキングスカレッジ・King's Visualization
Laboratory(KVL)で4月23日~7月15日の約3ヶ月間、IPT研修を行った。
上記の写真のように、ビーチャム先生を含め少ない人で古代・
中世ヨーロッパにおける劇場などの遺跡の復元の研究を行っている。
http://www.kvl.cch.kcl.ac.uk/

私から時計方向で
Martin:CG復元
ビーチャム先生:KVLのリーダ
Franchesco:WEBデザイン
Drew:Second Life(SL)
です。

KVLでは、モーションデータを用いてキャラクタアニメーションを
CGで復元した古代ローマの建築物の上に再現する研究と、
SL上で能のキャラクタアニメーションを
生成する研究を行った。

今回の研修によって研究ネットワーク、英語の運用能力を
身に付けることや私のキャリア向上にもつながったと思っている.

デジタルアーカイブ技術研究班
崔雄
 

2009年8月24日

特別セミナー「文化財デジタルアーカイブのための画像技術 ~最先端研究開発とアーカイブ」

デジタルアーカイブ技術研究班で,標記のセミナーを企画しました.

日時:2009年8月24日 9:30~12:00

会場:衣笠キャンパス アートリサーチセンター

司会:八村 広三郎(立命館大学情報理工学部教授)
(1)9:30~9:35 開会のあいさつ 八村 広三郎
(2)9:35~10:15 井手 亜里(京都大学国際融合創造センター教授)
(3)10:15~10:45 橋本 勝(NTTコミュニケーション科学基礎研究所)
(4)10:45~11:15 赤間 亮(立命館大学文学部教授)
 休憩 11:15~11:20
(5)11:20~12:00 ディスカッション パネリスト+司会

  文化財のデジタルアーカイブにおいては,画像の入力,記録と伝送,出力のそれぞれのプロセスで,対象物の忠実な色の保存と再現が求められます.この中で,画像入力機器による色情報の良否が,後のプロセスに大きく影響を与えるので,これが最も重要と考えられます.
 入力では,歪みや明るさのむらなどをできるだけ抑えることはもちろん,照明光の色の影響を避け,対象物自体が持っている色特性(反射や透過)を正しく計測することが求められます.
 最近では,デジカメやスキャナなど,一般に普及している機器でも,かなり良質のデジタル画像が取得できるようになりましたが,後世にまで正確に保存をすることが望まれるデジタルアーカイブにおいては,これらの数ランク上の性能と機能が求められ,関係の研究者によって,日々高度な技術開発が続けられています.
 一方で,アーカイブの目的は長期の保存ということだけにあるわけではありません.歴史的な絵画や文献,貴重書などを対象として研究を行っている,おもに文科系の研究者にとっては,これらの大量の資料,特に世界各地に散在している資料の画像をネットを使って一同に集め,その上で,現物資料を対象としていた従来型の研究では行えなかった研究を迅速に行えるようにすることも求められます.また,歴史的貴重資料を扱うアーカイブの現場では,単なる技術的性能だけでなく,資料保護の観点などから,細心の注意も求められます. 
 情報技術開発の現場と,文化財を対象とするアーカイブの現場との間でのミスマッチの可能性を最小限にとどめるために,それらの先端で活躍しておられる講師の方々をお招きし,特別セミナーを企画しました.
 井手先生は,襖絵などの大型貴重資料の高精度画像入力と同時に,その絵画を描くのに使われた顔料や絵具を推定する,Pigmarionと呼ばれる画期的なシステムの開発で著名です.また,橋本先生は,1画面全体を1.8億画素の超高解像度で,しかも,それぞれの画素でRGBの三原色だけでなく,6つのバンドの反射特性を計測するマルチスペクトルカメラの開発を行っておられます.これは数年中に100億画素のものを開発する計画と聞いています.一方の赤間先生は,近世を中心とする演劇などの研究者ですが,立命館大学では早くからデジタルアーカイブの可能性に着目し,浮世絵,古典籍などの多くの資料のデジタル化を手掛けておられます.
 画像に関わる情報技術系研究者,デジタルアーカイブに関わる文科系研究者の方々のたくさんの参加により,さまざまな観点から議論を進めていきたいと考えています.

八村広三郎(立命館大学 情報理工学部)
 

2009年4月 1日

2009年度のデジタルアーカイブ技術研究班

2009年度のデジタルアーカイブ技術研究班は、
田中覚氏が、歴史地理情報研究班に参加されるのを受けて、
5つの研究室となりました。

デジタルアーカイブ技術研究班 研究室一覧

八村研究室 (http://www.arc.ritsumei.ac.jp/lib/GCOE/DASG/hachimura/
ラック研究室 (http://www.arc.ritsumei.ac.jp/lib/GCOE/DASG/ruck/
山下研究室 (http://www.arc.ritsumei.ac.jp/lib/GCOE/DASG/yamashita/
前田研究室 (http://www.arc.ritsumei.ac.jp/lib/GCOE/DASG/maeda/
田中弘美研究室 (http://www.arc.ritsumei.ac.jp/lib/GCOE/DASG/hiromi/

2009年3月12日

佐々木元情報処理学会会長(日本電気株式会社会長)がGCOEの展示ブースを見学

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2009年3月11日,佐々木 元 情報処理学会会長(日本電気株式会社会長)が
情報処理学会全国大会会場のGCOE展示ブースを見学され
八村教授らによる本学グローバルCOE活動に関する説明を受けられました。

2009年3月12日

第71回情報処理学会全国大会においてGCOEポスター展示

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3/10(火)~3/12(木)の3日間に本学びわこ・くさつキャンパスにおいて開催された第71回情報処理学会全国大会において、立命館大学グローバルCOEデジタルアーカイブ技術研究班のポスター展示を行いました。

参加研究室:八村研究室、田中弘美研究室、ラック研究室、田中覚研究室、山下研究室、前田研究室

2009年3月10日

第一回日本文化デジタルヒューマニティーズ国際シンポジウム

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2月27日(金)・28日(土)の2日間に渡り、
衣笠キャンパス以学館2号ホールにて
第一回日本文化デジタルヒューマニティーズ国際シンポジウムが
開催されました。

2日目の「若手研究者海外派遣成果(ITP)報告会」では、
デジタルアーカイブ技術研究班の鶴田清也氏による報告が行われました。

「Extraction of Emotional Information from Music for Virtual Dance Collaboration System」と題し、
所属研究室(理工学研究科 画像システム研究室)において開発中である
「バーチャルダンスコラボレーションシステム」の研究開発状況と、
派遣先のブリティッシュコロンビア大学での研究成果
「音楽からの感性情報抽出に関する基礎研究」の報告が行われました。

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