- デジタルアーカイブ技術研究班
2009年11月11日
UBCで研修を行いました

今年の夏,University of British Columbia (Canada)のMAGIC研究センターに滞在していた間に,Cubeeとの研究プロジェクトに参加し,研究活動を行いました.MAGIC研究センターはその名前Media and Graphics Interdisciplinary Centreの通り,大学の幾つか研究室の先生より構成され,メディアやグラフィクスなど情報技術の開発研究活動を行っています.私が滞在している間では,各研究室からの学生および海外からの研究者がMAGIC研究センターに集まり,各研究プロジェクトに所属し,夏休み研究として研究を行っていました.その研究はユーザとコンピュータ間のインターフィスの開発に集中しています.例えば,Myviewとの研究プロジェクトでは,多視点から撮影したスポーツ映像をユーザ側に送り,各ユーザが好きな角度から映像を見ることができ,さまざまな情報を自由に得ることができます.このシステムは開発中で,来年のバンクバーで開催する予定の冬オリンピックでスポーツ中継の実用に目指しています.
私が所属している研究プロジェクトでは,Cubeeとの擬似3次元ディスプレイを用いて,さまざま応用に向け,インタラクティブなインターフィスを開発しています.上図では,Cubeeプロジェクトのメンバの写真です(私が真ん中で,右から2番目はCV研の野村君です).テーブルの上に置いているのはそのCubeeです.Cubeeが5つディスプレイで構成され,それぞれディスプレイが3次元物体の異なる視点から見た映像を示すことにより,Cubeeの中に3次元物体を見えるようになっています.私がこちらのDH研究プロジェクトに関連している3次元能面などをCubee中で表現することの以外に,Cubeeが3次元物体を操作できるツールとしてのシステムの構築を試みました.そのシステムは完全に完成するまでになっていないが,将来的に,ユーザが自由に3次元文化財を鑑賞および操作できるディジタル博物館システムに展開することが考えられます.この点についでは,生まれた新たな情報技術が文化の中に活かす,さらに発展することを言えるでしょう.
今回の滞在で,異なる研究雰囲気を味わいました.UBCでは,積極的に学外との交流を推進しています.UBCで学位を取った方が同じ研究室に残られず,学外で研究職を探すことになります.そのことにより,各大学の間に学術交流ができ,研究成果が上げることができます.また,MAGIC研究センターでは,リーラスクな研究雰囲気の中で自由な研究発想を追求しています.さまざまなアイディアがぶつかりあい,小さな発想から大きな研究プロジェクトまでに成長する例が少なくではありません.UBCに滞在中に得た経験が現在および今後の研究にとっては宝のようなものだと思っています.
デジタルアーカイブ技術研究班
尹 新
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