2011年12月17日(土)・18日(日)、立命館大学朱雀キャンパス「大講義室」にて開催。
イースト・アングリア大学日本学研究センター所長、セインズベリー日本藝術研究所 考古学文化遺産センター長。
日本の先史時代考古学を専門とする。東アジア、ヨーロッパの考古学について多数の著書がある。
近著としては、大英博物館で開催された土偶展の図録等。
ここ近年においては縄文考古学に関する博物館がいくつかオープンされました。三内丸山縄文遺跡縄文時遊館さんまるミュージアム(青森市)、是川縄文館(青森県八戸市)、函館市縄文文化交流センター(北海道)以上3つです。
今回の発表では地方考古学博物館の近年の活動について言及し、日本国内のある一定地域と先史縄文時代との間の新たな認識感を育成してゆくため今後施設をどう効果的に利用するかを考察、さらに東北地方、南北海道の数々の縄文遺跡をユネスコ世界文化遺産登録へむけて促進します。
この活動は古墳時代の遺跡プロジェクトとも比較され、その比較によりこれまでに指摘されている日本列島の二つの先史時代の相違点を新たに現代日本人の観念において考えることができます。
また今回はこの時代の研究に使用されるいくつかのデジタル資料と研究の取り組み内容についても触れることにします。
("土偶の力"のような)特別展は、考古学の"世界文化遺産研究"という賞賛すべく新たな役割づくりに大いに役立ちました。