和歌懐紙

懐紙 <KAISHI>

本来、懐紙は、たとう(畳)紙、ふところ(懐)紙といわれ、ハンカチの用途と同様のようなものであったが、
鎌倉時代から歌会の料紙が「懐紙」といわれるようになった。和歌懐紙には細かな書式が定められており、
一首を懐紙に書く場合と、二首、三首、書く場合などで作法が異なっていた。
また、歌の流派によっても一首を何行何文字で記すか、賀の懐紙で使用できない変体仮名の規定などきめ細かな規則が存在した。
さらに、女房懐紙の書式は、散らし書きが多く、男性の懐紙規則と異なっていた。


No.
作品名
形状
材質
寸法(縦×横cm)
時代
指定
写真
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1
伏見天皇宸翰歌集断簡(広沢切)
一幅
紙本
墨書
三〇、五×三九、二
鎌倉
時代
2
法華経要文和歌懐紙
一幅
紙本
墨書
二八、二×九八四
南北朝
時代
重文
3
伝後小松天皇宸翰歌合巻物断簡
一幅
紙本
墨書
二八、四×四七、六
室町
時代
4
後崇光院冬十首和歌
一幅
紙本
墨書
二五、四×三三、一
室町
時代
5
後柏原天皇宸翰和歌懐紙
一幅
紙本
墨書
五四、五×四〇、三
戦国
時代
6
後奈良天皇宸翰和歌懐紙
一幅
紙本
墨書
三四、〇×四七、〇
戦国
時代
7
後奈良天皇宸翰和歌懐紙
一幅
紙本
墨書
三一、八×四四、三
戦国
時代
8
後水尾天皇宸翰和歌懐紙
一幅
紙本
墨書
二九、七×四四、八
江戸
時代
9
後水尾天皇宸翰和歌懐紙
一幅
紙本
墨書
三三、三×五一、七
江戸
時代
10
霊元天皇宸翰和歌懐紙
一幅
紙本
墨書
三五、二×五〇、一
江戸
時代
11
後桜町天皇宸翰和歌懐紙
一幅
紙本
墨書
三五、〇×四六、五
江戸
時代