和歌懐紙

11 後桜町天皇宸翰和歌懐紙 一幅 (三五、〇×四六、五)
後桜町天皇(一七四〇〜一八一三)は桜町天皇の第二皇女、母は二条吉忠の女舎子(青綺門院)。
在位は一七六二年〜七〇年。異母弟桃園天皇の没後、甥英仁親王(のちの後桃園天皇)が幼少であったため、
その成長まで皇位に就いた史上最後の女帝である。
染紙に書かれた和歌であるが、流麗な書風を示している。『後桜町院御日記』が現存している。
なお本幅を収める箱には、「正親町伯爵家伝来」との墨書がある。