亀岡市・篠窯跡群は奈良・平安時代の須恵器窯跡群として著名で、須恵器だけでなく、緑釉陶器・瓦の生産も確認されています。丹波国府が深く関わった生産遺跡として注目されます。瓦は平安宮大極殿の再建や六勝寺の建立に使用されており、これも丹波国司が関わった可能性が高いものとして注目されます。
立命館大学文学部では1999年度以来、継続して分布調査を行ってきましたが、今年度でほぼすべての範囲を踏査し終えることができました。補足的な踏査が残っています。
今年度は主に平安時代の須恵器窯が数多く確認される西端を踏査しました。いくつかの新発見の遺跡もありました(写真1枚目)。また、昨年度発見した山寺跡と想定される遺跡の再踏査も行いました(写真2枚目)。