乾燥方法を変えてみる
7日の日記にk.さんからいただいたコメントをもとに
方眼紙を、とりあえずの3つの方法で乾燥させて、それぞれの収縮を見ました。
①フェルトに挟んで置く
②フェルトに挟み、中性紙ボードの上から重しをのせる
③再生紙ボードの上から重しをのせる
重しは1㎏。今回も、直径方向220mmの辺を測りました。
繕いをした後、皺になったものは②の方法で乾燥させています。
ちなみに以前は③の方法でした。
7日の日記にk.さんからいただいたコメントをもとに
方眼紙を、とりあえずの3つの方法で乾燥させて、それぞれの収縮を見ました。
①フェルトに挟んで置く
②フェルトに挟み、中性紙ボードの上から重しをのせる
③再生紙ボードの上から重しをのせる
重しは1㎏。今回も、直径方向220mmの辺を測りました。
繕いをした後、皺になったものは②の方法で乾燥させています。
ちなみに以前は③の方法でした。
7日の日記にk.さんからいただいたコメントをもとに
方眼紙を、とりあえずの3つの方法で乾燥させて、それぞれの収縮を見ました。
①フェルトに挟んで置く
②フェルトに挟み、中性紙ボードの上から重しをのせる
③再生紙ボードの上から重しをのせる
重しは1㎏。今回も、直径方向220mmの辺を測りました。
繕いをした後、皺になったものは②の方法で乾燥させています。
ちなみに以前は③の方法でした。
紙は水に濡れると伸びます。
それは、繊維そのものが伸びていることとが考えられます。
また、離解の過程からわかるように、繊維同士の結合が弱まって、
隙間が広がることも考えられます。
では繊維そのものは、どのように伸びるのか?
縦に伸びるの?水を含んだ分直径が大きくなって、横に伸びるの?
これを見たいけれど、それが可能な機材がない…。
そこで方眼紙、和紙、レーヨン紙、濾紙など5種類を用意し、
紙の縦と横を150mmに決めて、大まかに見てみます。
離解した後の繊維がうすい墨の色をしていることから
墨がどのように紙にくっついているのか不思議に思いました。
自筆の書の表装をするとき、表具やさんに
「ちゃんと墨すったね?墨液で書いたものだったら滲むことがあるからね」
と言われ、それまで墨液は墨+水だと思っていた私は、
墨に違いがあることを知ったのでした。
では版本の墨は何からできている??
まず墨の成分から調べました。
どちらが水だけで離解したものかわかりますよね?
字がそのまま残っているのが見えます。
でも今の再生紙は、字は残っていないし、こんなに黒ずんでいない。
どうやっているんだろう??
和紙が一枚あるとします。
「この紙の繊維を一本いっぽんバラバラにしてください」と言われたら
どうしますか?
ピンセットで繊維を一本ずつ取り出して、「○億本ありました」!って
数える時間があればいいですが、そうもいきません。
ところが、簡単に一本一本にできるんですね~
それが「離解」です。
版本を半丁ずつ2つに分けます。
1月26日の日記で「ロジンが溶けた」から「方眼紙が濡れた」と結論付けました。
その結論は、30日の日記で脆くも崩れ去ります。
ところが、結論に至る以前に問題があったのです。
K.さんからの御指摘で判明しました。
ふと方眼紙のパッケージを見たときに
「王子製紙特抄中性再生紙使用」と書かれた文字が目に入りました。
25日の日記に書いた日本製紙の説明をもう一度読みます。
「サイズ剤」とはペン書きや、印刷するときのインクの滲み防止剤のことですが、
抄紙機(しょうしき)の発明以来、現在も広く松ヤニから作られるロジンが
使用されています。ロジンはそのままでは紙に定着しにくい性質のため、
定着剤として「硫酸バンド(硫酸アルミニウム)」を用います。この硫酸に
よって紙が酸性となり、年月と共に紙の繊維が焼けてぼろぼろになってしまうのです。
ロジン+硫酸バンドが使われるのは、酸性紙のみ?
中性紙や中性再生紙は何が使われるのでしょう?
方眼紙を濡らそうとするところで思わぬ足止めを食らいましたが、
サイズ剤、ロジンの存在がわかりました。
『大百科事典』(平凡社・1985年)を見ると
水に溶けず、アルコール、ベンゼンに溶ける。
熱をかけると100~135℃で融解する。
とあります。
ロジンの定着剤の「硫酸バンド」も気になりますが、
アルコールで溶けるなら溶かしてみよう!