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墨は何からできている?

離解した後の繊維がうすい墨の色をしていることから
墨がどのように紙にくっついているのか不思議に思いました。
自筆の書の表装をするとき、表具やさんに
「ちゃんと墨すったね?墨液で書いたものだったら滲むことがあるからね」
と言われ、それまで墨液は墨+水だと思っていた私は、
墨に違いがあることを知ったのでした。
では版本の墨は何からできている??
まず墨の成分から調べました。

固形墨…膠、松煙/油煙

墨液…膠/ポリビニルアルコール、カーボンブラック、エチレングリコール、
     防腐剤、香料、水

この2つは容易にわかりました。
しかし、版本の墨がわかりません。
どこにも書いていないんです。
浮世絵の墨はわかったんですが↓

地墨…油煙、膠、水

艶墨(頭髪などに用いられる)…油煙/松煙、水膠、姫糊(米)

以上の2種類がありました。

しかしなぜ版本の墨はメジャーじゃないのだろう?
調べ方が足りないので、さらに調べてみます。

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