A6.16 青楼仁和賀 夫婦酒替ぬ中仲

絵師:歌麿〈1〉
出版:享和1年(1801)~享和3年(1803)ヵ
判型:大判錦絵
所蔵:国立音楽大学附属図書館(竹内文庫)
作品番号:80-1253

「夫婦酒替ぬ中仲」(通称「鞍馬獅子」)は、安永6年11月(1777年)江戸市村座で富本節で初演された。義経を殺されたと聞き狂乱する静御前が、伊勢の御裳裾川のほとりで太神楽(実は御厩の喜三太)と出会い獅子舞を所望し、義経に会わせてくれと頼むまでが上の巻。現在はこの上の巻が清元節で残る。この絵の場面は現在は演奏されない下の巻で、酒売りと餅売りの夫婦が出て夫婦饅頭妹背酒の言い立てから夫婦喧嘩になるという場面ではないかと思われる。天保4年にも上演されている(A6.24参照)。


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