国立音楽大学附属図書館 竹内道敬文庫の世界
ごあいさつ

 竹内道敬文庫は、近世邦楽の専門家である竹内道敬先生(元国立音楽大学教授)が、研究のため長年にわたり蒐集された1万点を超える資料群です。主に江戸時代以降の三味線音楽を中心とした錦絵、正本、番付等から構成されており、所蔵資料の幅広さ、点数から、わが国屈指のコレクションと言えるでしょう。

 当コレクションは、研究資料として公開してほしいという竹内道敬先生のかねてよりのご希望から、当館では立命館大学との共同研究で、竹内道敬文庫のアーカイブの構築・公開を進めております。

 今回、「竹内道敬文庫の世界」の第一弾として、国立音楽大学創立90周年記念事業として刊行した「竹内道敬文庫錦絵図録目録」の錦絵をオンライン展示として公開しました。図録目録は、1995年以降に当館にご寄贈頂いた錦絵を中心に、竹内道敬先生ご自身が「勧進帳」「助六由縁江戸桜」「劇場図」「出語り」「江戸の祭礼」「吉原俄」の6つのジャンルに分けて整理・編集されたものです。

 ジャンルごとの解説も竹内道敬先生が執筆されたものです。錦絵と併せてぜひご高覧ください。

                                               2020年11月  国立音楽大学附属図書館