●能装束の3D撮影

田中弘美研究室では、能面や能装束などの繊細な表現をコンピューター上での再現する研究を行っている。本研究室では、このプロジェクトへの協力を行っており、将来的には、教育コンテンツの開発に一役買っていただきたいと思っている。
2007年8月3日には片山家能装束・能面展の一隅を借りて、一領の装束の3D撮影を実施させてもらった。
本撮影では、「VIVID 910」3D スキャナを用いて、撮影を行なった。
衣桁にかけた状態の能装束(赤地金亀甲團扇唐織)を対象に約90回の撮影である。
田中研究室では、今後、得られたデータを統合して、主に以下の研究利用を考えてる。
a,統合した3Dデータに別に撮った解像度の高い写真映像のマッピング
b,バーチャルの世界の中に能装束の異方性反射モテルを用いて能装束の異方性反射を表現する
ちなみに、「VIVID910」の性能に関する1部データは、以下の通りである。
確度 X:±0.22 mm、Y:±0.16 mm、Z:Z基準面に対し±0.10 mm
(FINEモード時/当社条件による)
精度(Z、σ、Typ) ±0.008 mm
(高信頼性モード時/当社条件による)
参考までに公表しておく。
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