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近代京都の市街地の形成と建築様式・用途との関連性に関する研究

 [書込]

概要
2015年4月 1日(水)

代表者:京都府立大学 大学院生命環境科学研究科・教授 大場 修

 全市に及ぶ大きな戦災を免れた京都市には、市内に4万8千棟もの町家が今なお残る文1)。しかし現在の市街地は画一的な宅地開発や建築活動が進み、町家の数は確実に減少し続け、地域の特性や景観が失われつつある。地域の景観形成に資するまちづくりの方針を考える上で、今日の地域が形成された要因を歴史的・建築的に理解することが不可欠であるが、これまで、近代京都の市街地の形成過程と特に建築様式との関係性に焦点をあてた研究は少ない。本研究は、明治以降、とりわけ三大事業以降の京都の市街地の変遷過程を地域ごとに空間的に把握し、その背景となった社会経済状況、及びそうした社会活動の受け皿としての学区や地域、さらには住宅・建築様式等との関係性を総合的に把握することで、近代京都の市街地形成を史的に整理・解明する。

文1) 京都市・財団法人京都市景観まちづくりセンター・立命館大学"平成20・21年度「京町家まちづくり調査」記録集"平成23年3月