• 杉橋研究室


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2011年8月30日

EAJSでの研究報告

8月24日から27日まで、エストニア共和国のタリン大学で開催された13th International Conference of EAJSに、花田卓司(本拠点PD)・田中誠(本学大学院博士課程後期課程)両名が参加しました。

 本プロジェクトの研究内容は、「平安貴族と自然環境―平安京における「道」と貴族社会」と題して田中氏が代表して報告しました。また、「GISを利用した中世京都合戦の分析」と題してGISを利用した研究成果を花田が報告しました。

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海外の研究者から質問が寄せられるとともに、日本史研究におけるGIS利用について、参加者からは大いに関心を持ってもらうことができました。

2010年10月25日

前田研究室との合同研究会

10月25日、ARCにてデジタルアーカイブ技術研究班の前田研究室(ディジタル図書館研究室)と研究の打ち合わせ、および合同研究会を行いました。

まず杉橋研究室・前田研究室双方から研究の進捗状況を報告・確認した後、前田研究室の木村文則助手、井坪将氏・大崎隆比古氏(ともに本学大学院理工学研究科院生)から古典史料を用いた研究報告がありました。各氏の報告については、電子テキスト化された古典史料を用いる上でどのような機能が必要か、現時点での課題とその解決策、コンピュータ処理によって得られたデータや図をいかに解釈すべきか、テキスト諸本の系統・編集過程などにも迫れる可能性があるのではないか、といった議論が交わされました。最後に、今後の両研究室の連携や研究展望についても意見交換を行いました。

2010年10月18日

京都新聞に本プロジェクトの研究内容が掲載されました

 京都新聞(10月16日 夕刊)に、「平安貴族の行動と見聞―古典史料アーカイブ利用の試み―」で進めているGIS(地理情報システム)を用いた研究が掲載されました。記事の詳細は下記URLをご参照ください。

「平安貴族行動 電子地図に」(京都新聞HPより↓)

http://www.kyoto-np.co.jp/education/article/20101016000061

2009年9月 1日

日本心理学会第73回大会

 2009年8月26日から3日間にわたって開催された日本心理学会第73回大会(於立命館大学)シンポジウムにて、「日本文化デジタル・ヒューマニティーズ拠点」の研究成果の一部として杉橋研究室と木立研究室から下記の報告を行いました。

シンポジウム「古行動(Paleo Behavior)の分析:史学・考古学・心理学」

企画者:杉橋隆夫氏(立命館大学)  藤健一氏(立命館大学)

司会者:杉橋隆夫氏  望月昭氏(立命館大学)

指定討論者:浅野俊夫氏(愛知大学)

報告①佐古愛己氏(立命館大学)「平安貴族の規範と行動」

報告②上島理恵子氏(立命館大学)・佐崎文氏(立命館大学)「平安貴族の心情(こころ)と行動」

報告③木立雅朗氏(立命館大学)「「にんぎょう」の出現と展開をめぐる考古学」

 当研究室メンバーからの報告①は、天皇・上皇の「移徙(わたまし)」に注目し、平安時代の政治構造や貴族の規範意識を考察、同じく報告②は、史料上に現れる「ワザハヒ」関係の記事から、平安貴族が何を「ワザハヒ」と考え、それにどう対処したのかを分析しました。当日は多くの来場者があり、心理学分野の方々から有益なご教示を得ることができました。

 また、心理学会大会期間中、「平安貴族の行動と見聞―古典史料アーカイブ利用の試み―」プロジェクトの目的と成果を紹介するポスター展示も行い、あわせてGISを用いた貴族の行動経路図をデモンストレーションしました。

2008年10月13日

シンポジウム「『源氏物語』の読み方―学際的視野から―」

 10月11日に下記シンポジウムを開催しました。

シンポジウム「『源氏物語』の読み方―学際的視野から―」(2008年10月11日、於立命館大学衣笠キャンパス敬学館210号教室)

主催:文部科学省グローバルCOEプログラム「日本文化デジタル・ヒューマニティーズ拠点(立命館大学)」

共催:立命館大学教育文化事業部・立命館大学文学部校友会

①今西祐一郎氏(九州大学教授)「源氏物語研究の新展開―データベース化の意義―」

②中西健治氏(立命館大学教授)「源氏物語の隠れた読み巧者―北村湖春の人と仕事―」

③井上満郎氏(京都産業大学教授)「『源氏物語』の国際的背景―「大和魂」の成立―」

④佐古愛己氏(立命館大学准教授)・上島理恵子氏(グローバルCOE研究協力者)「源氏物語の時代―人と文物、デジタル可視化の意義―」

⑤パネルディスカッション:【パネリスト】今西祐一郎氏・中西健治氏・井上満郎氏・佐古愛己氏・上島理恵子氏 【司会】杉橋隆夫氏(立命館大学教授)

 本シンポジウムは、『源氏物語』を、日本文学と日本史学とを融合させた観点から捉える試みとして催されました。『源氏物語』千年紀ということもあり、当初予想していた150名を大きく超える来場者を得ました。本研究室の成果を盛り込んだ佐古氏・上島氏の講演には、諸先生はじめ来場者の方々から様々なご意見や今後の可能性についてご指摘を頂けました。

 このシンポジウムの記録は、『立命館文学』第612号(立命館大学人文学会、2009年6月)に掲載されておりますのでご覧ください。

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