「日本文化デジタル・ヒューマニティーズ拠点」プロジェクト
「日本文化デジタル・ヒューマニティーズ拠点」は、日本の京都にある立命館大学の取り組みで、人文系と情報系の融合を狙い、京都や日本文化にかかわる無形・有形文化財のデジタルアーカイブの構築とデータベース(DB)を蓄積してきた21 世紀COEプログラム「京都アート・エンタテインメント創成研究」をさらに発展させたものです。すでに100万件以上のデータを持つ国内トップレベルの実績を誇り、マルチメディア型デジタルアーカイブなどの情報技術が人文科学の研究環境や手法を大きく飛躍させ、こうしたデジタルアーカイブが情報および人的なポータルとして、世界の日本研究機関のハブとなり得ることを証明しています。
欧米諸国では人文系研究にデジタル技術を活用する「デジタル・ヒューマニティーズ」と呼ばれる学問分野が確立されてきました。これはまさに「日本文化デジタル・ヒューマニティーズ拠点」の活動に整合するものです。現在、海外の日本文化研究は、ネットワーク型の展開を強めており、日本と海外の研究者間で、研究手法や目的に大きな乖離が生じてきています。
本拠点はそうした世界の最先端の研究動向を踏まえ、さらに大学院を中心とした教育拠点として、グローバルな視点を持ち、海外での研究活動のできる日本文化研究者の育成を目指しています。 この構想には、ロンドン大学 SOAS、セインズベリ日本藝術・文化研究所、大英博物館、コロンビア大学中世日本研究所など海外のトップレベルの研究所・博物館との連携も計画されており、文字通りグローバルに展開しています。
2022年度 研究拠点形成支援プログラム 研究プロジェクト
No. | プロジェクト名/研究代表者所属・職名・氏名 |
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1 | 「デジタルカルチャーにおける歴史的価値向上のデジタルデザイン」プロジェクト |
映像学部・教授 中村 彰憲 | |
2 | VTuberを導入した浮世絵記述データ収集システム開発 プロジェクト |
情報理工学部・教授 THAWONMAS Ruck | |
3 | 京都ストリート文化アーカイブの構築と発信 プロジェクト |
映像学部・准教授 斎藤 進也 | |
4 | 歴史都市京都の時空間データベース構築―千年都市の探究― プロジェクト |
文学部・准教授 河角 直美 | |
5 | 文化資源データベースの多言語データ統合 プロジェクト |
情報理工学部・教授 前田 亮 | |
6 | 世界の日本文化資源データの駆動空間の構築 |
文学部・教授 赤間 亮 | |
7 | 文化財保全を目的とした音響デジタルアーカイブ プロジェクト |
情報理工学部・教授 西浦 敬信 | |
8 | ARCデータベースを活用した家庭内視覚文化論の試み プロジェクト |
先端総合学術研究科・教授 竹中 悠美 | |
9 | 「映像文化資源の組織化と社会活用のためのデジタルデザイン」 プロジェクト |
映像学部・教授 細井 浩一 |
No. | コラボレーション名 | 個別プロジェクト名 | 研究者 |
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1 | 古文用音声認識システムの構築とくずし字翻刻の音声入力システム | 文化財保全を目的とした音響デジタルアーカイブ | 【代表】情報理工学部・教授 西浦 敬信 |
世界の日本文化資源データの駆動空間の構築 | 文学部・教授 赤間 亮 | ||
2 | データ駆動型による浮世絵データベースの実践的活用環境の構築 | 文化資源データベースの多言語データ統合プロジェクト | 【代表】情報理工学部・教授 前田 亮 |
世界の日本文化資源データの駆動空間の構築 | 文学部・教授 赤間 亮 |