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2007年07月25日

●板木の3D撮影について

hangi3D200707.jpg 本プロジェクトは、理工学部田中弘美研究室との共同研究でもある。
田中研究室では、「VIVID 910」という3D スキャナを使っている。
今回は、その
一番解像度高いレンズを用いて,撮影を行った。このレンズでは,1回の撮影で,約8cm×8cmのサイズの版木を撮ることができる。
そのため、大きな版木については約100回撮影を行なう必要がある。しかし、このレンズを用いることにより,版木表面の細かい凹凸を計測可能となるのである。6月7月の撮影を併せて、今年度は、6枚の板木の3Dアーカイブを実施した。
hangi3D200707-2.jpg

今後,撮影で得られた3Dデータを統合し,高解像度の3D版木データを用いて,解析を行う予定であるが、次のような成果を実現したいと考えている。

a, 実際に江戸時代に印刷して出版され、現在も残っている本と版本との比較。
b,立体データから、バーチャル印刷させる。=印刷された画像を生成.
c,板木レプリカの作成.
d, バーチャル3D版木をネットでの公開.

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